お店を出すために抑えておきたい大切なコト。vol.11
-物件調査のチェックポイント 設備編2-
前回は供給を必要とする電気、水道、ガスについて
物件調査の時にチェックしてほしいポイントを書きましたが
その他にもチェックすべき設備があります。
それが、空調設備と換気設備です。
空調といえば、通称エアコンといって
みなさん良くご存じだと思いますが
部屋の温度を調整する設備です。
しかし実はこれ、どこにでもとりつけられるものじゃないんです。
エアコンには室内機と室外機というものがあります。
室内機は名前の通り部屋の中につけるもの
室外機は部屋の外につけるものなんです。
この二つによって実は温度の調整を行っているんです。
そして、それをつなぐ配管も必要ですし、
エアコンは温度の変化から水が発生するので
それを流すドレンというものも必要なんです。
ここまでチェックが必要かと言えば、そんなことはなく
業者さんにやってもらえれば大丈夫ですが、
それよりも、現状使用できるエアコンがあるかという点が大切です。
あたりまえじゃないかと思われるかもわかりませんが
どの程度古いものか、また、どの程度の容量があるか
という点までは、あまり確認されません。
もともと事務所仕様であれば、容量の軽いものを使っていますが
そこに飲食店で利用するとなると、火も使いますから、
もう少し容量の大きなものが必要になります。
その為、既存の容量がどの程度か
品番などを確認すると、現在であれば
ネットでも調べる事もできますから
非常に有効だと思います。
古さに関しては、壊れた場合のリスクを
考えておくという事です。
換気設備はどうでしょうか、以外に軽視されがちな
設備ですが、空気の入れ替えはとっても大切です。
換気の場合も空調同様、業者さんに見てもらう事が必要ですが
外部などは注意が必要です。
室内の空気を吐き出す事を役割としますので
現在はどこに排気がでているという点は確認しましょう。
例えば、換気の出口が隣の家の窓だったりすると
室内の排気するものによっては非常にデリケートな
問題に発展しますよね。
美容室であれば、薬剤などだったり
飲食店であれば、調理だったり
トイレなんかも匂いという問題は重要です。
少し、外部も気にしてみてみるのも
一つのポイントかもしれません。
また、飲食店などであれば、どのような程度か
焼肉等のように煙がモクモク発生するか等によっても
例えば、換気設備として外部にダクトを設けないと
いけませんので注意が必要です。
吐き出すものは近隣に迷惑がかからないだろうか
という点を気にする事で、工事にもきっと反映されますので
そういった問題を確認しておくことが重要かもしれませんね。
また、換気は吐き出すだけではありません。
吐き出した空気の代わりに、入ってくる空気が必ずあります。
給気といって、出した分を取り入れる空気口になります。
吐き出す空気に対して、入って来る空気が少なければ
室内の空気が少なくなりますよね。
そうすると、例えば入口のドアが急激に重たくなったりしますから
注意が必要になります。
とはいえ、このあたりは、あたらしく工事を行う事ですから
物件調査のチェックポイントとはずれているかもしれませんね。
物件調査の設備に関しては以上のような調査が必要です。
どれも、非常に大切な事ですから、業者さん任せというのも
あまり良くないのかもしれません。
しっかりと対策ができているかという点については
工事を行う前に、しっかりと確認をしましょう。
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