お店を出すために抑えておきたい大切なコト。vol.10
-物件調査のチェックポイント 設備編-
さて、ではさっそく物件調査のチェックポイントを考えましょう。
但し、立地や広さに関してはクリアしていたとしますね。
まず抑えておきたいのは、設備です。
電気・水道・ガスの供給がしっかりとしているかどうか
もちろん専門家に見てもらわないといけませんが
このあたりの内容については不動産屋さんでも
すでに、確認されているかと思います。
電気であれば、容量はどの程度の規模まで可能か
また、容量の増設を行う事は可能かということや、
動力といって、大きな冷凍冷蔵庫だったり空調に使用する
一般とは種類の違う電源が使用できるかという事もポイントです。
業種によっては、決め手となる設備機器が
動力のものしか発売していないものもありますので
そういったものを使用する場合はあらかじめチェックも必要ですね。
次に水道です。水道は使用する為の、給水管と
使用したものを流す排水管があります。
給水であれば、その圧力が大切です。
大きくわけると直圧といって、直接地下から引き込んでいるタイプと、
マンションなんかの屋上に見られるタンクに一度お水を貯めて流す
というタイプに分かれます。
他にも、一度地下室のタンクに水を貯めてから
圧力をかけるポンプを利用して水を押し出すタイプなども
ありますが、ここでは、直圧とタンク式について説明します。
直圧の場合は、基本的には地下に近い1階や2階の方が圧力が強いです。
これは、地下から水を押し上げているイメージで考えて頂けると、とても
わかりやすいのではないかと思います。
また、タンク式の場合はどうでしょうか、屋上から落とす重力によって
水を供給するため、こちらも1階や2階といったタンクから離れている
階の方が圧力が高くなります。
ですので、注意しなければいけないのは
直圧の場合の上層階の場合と
タンクのすぐ下の階の場合などは注意が必要です。
最近ではかなり普及しているタンクレストイレも
ある程度の圧力がないと利用ができません。
圧力がない場合には、チョロチョロと水をタンクに貯めて
一気に流すという従来のタンク式トイレを使うことになります。
トイレであれば、そういった対策も考えられますが
美容室のシャンプーであればどうでしょうか、
実際に致命的な結果になる可能性もありますよね。
では、どうように調査を行うかということですが
現地にもし、キッチンなどがあれば、
それをしようする事で圧力を確認することができます。
ただし、空室の場合にはメーターで止まっている場合も
ありますので、その場合はメーターを開けて確認を
させて頂く事が可能か等を不動産屋さんへ相談してみてください。
その他には、給水管の太さも是非確認してみてください。
こちらも圧力に影響がありますし、水をたくさん利用される業種の
場合には同時使用が可能かなどを調べる指標になります。
排水管はその太さも大切ですが、位置や高さも重要です。
水を流すとい行為になりますので、圧力をかけずに
自然に流すという考え方に基づいています。
そのため、設置の位置から排水管を引く場合には
長い距離になればなるほど、排水管の流し始める位置が高くなります。
排水管も地面から管がでている場合もありますが、
壁に流すタイプのものもあります。
そういった距離であったり、高さに対して
このあたりにトイレがほしいなとか
エステマシーンなどのメインの設備は
絶対にここにおきたいというケースなどの場合は
現地で詳しく打合せを行えると思います。
あまりにも、無理をしずぎて床をおもいっきりあげてしまい
天井の高さが全然とれなくなってしまうと
せっかくのメインマシーンの使い心地も
すっかり魅力のないものになってしまいます。
もともと天井がかなり低い場合などもありますので
そういった場合には排水はどうかという感じで
思い出してみてくださいね。
最後にガスです。ガスは都市ガスとプロパンガスという種類にわかれます。
ガス器具を使用する場合には、その容量が足りるかどうかなどを確認しますが
実際には、建物に対してどの程度の引き込み容量があるかなどが重要です。
なかなか目視による調査は難しいため、現地調査では実際にガスの有無を
確認する程度になります。
可能であれば、ガスメーターについているお客様番号を控えてください。
そうする事で、大阪ガスに過去のデータなどが残っています。
大阪ガスにお客様番号をお伝えして確認を行えば、現地にいかなくても
容量的に可能かどうかなどはわかるかと思います。
プロパンに関しては、プロパン業者への確認が必要ですが
プロパンのボンベを設置する場所はあるか、
設置場所の基準はしっかりと満たしているかどうか
プロパンボンベの入れ替えは可能かどうかということをチェックしてください。
プロパンボンベの設置に関しては、置ければいいということでもないんです。
安全性が確認できるかなどの基準がある為、こういった件については
専門業者に確認が必要となりますね。
以上のように電気、水道、ガスが供給される設備です。
実際には、これらがしっかりと利用できるかどうか
このあたりだけでも確認をされる事をおすすめします。
さらに、厨房機器はどの程度必要であるかということや
何か特別な設備機器を利用するといったことであれば
できるだけ早くに伝えるようにしてください。
これだけでも、結果設備が使用できなかったというような
リスクのある結果はふさぐことができると思います。
次回は、その他の設備として、換気と空調についての
チェックポイントを書きたいと思います。
<<< お店を出すために抑えておきたい大切なコト。vol.9
お店を出すために抑えておきたい大切なコト。vol.11 >>>
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