京都のビジネス街の中心・四条烏丸から徒歩10分ほど。
賑やかな繁華街から少し距離のある場所にオープンしたのが、「こりょうり ひろめ」です。オーナーは祇園にある和食の名店をはじめ、
イタリアンバルや居酒屋など、さまざまな飲食店で働いた経験を持つ、藤井歩美さん。
この度、独立されお店を始めるということで、コトスタイルではリフォームのお手伝いのほかに、販促ツールとしてショップカードや名刺、
ロゴマーク制作のお手伝いをさせていただきました。
リフォームだけに終わらないコトスタイルの仕事。実際にコトスタイルにご依頼いただいてどうだったのか?
藤井さんにいろいろな意見を聞かせてもらいました。
前編・後編の2回に分けてご紹介します!
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お風呂屋さん帰りの人もふらりと寄れる
そんなイメージの店舗にしたかった
——藤井さんはまだ33歳とお若いですが、独立しようと思われたきっかけは、何かあったのでしょうか?
藤井さん:
祇園の和食店で修業させてもらったあとは、社員として、ピザ窯のあるイタリアンバルや、学生さんたちがよく来てくれるような居酒屋さんなど、いろいろな形態の飲食店で働いてきました。
何年か働いたとき、40歳を過ぎても、このままのスタイルで働き続けるのかなぁという疑問がふと湧いたんです。そんなとき知人に「自分でお店やったら?」と声を掛けてもらったことをきっかけに、自分の好きな料理を好きなように作って、それをお客様に楽しんでもらえたらいいだろうなと思い始め、昨年末くらいから何となく物件探しをしていたのです。
そのタイミングでちょうど、尊敬する先輩に「独立の際、コトスタイルさんにてつだってもらったら、すごくよかったよ」と紹介していただいて、ならば、私も物件探しからお願いしようと社長の穴澤さんにいろいろと相談にのってもらっていました。
穴澤さんに「まだ何にも決まっていないんです」というところから相談して(笑)
コトスタイルさんには、本当にゼロから手助けしてもらったという感じですね。
——そうだったんですね。
では、こちらの物件はどのようにして見つけたのでしょうか。
藤井さん:
物件探しについても相談していたのですが、ここは、たまたま自分で見つけることができました。希望としては、繁華街から離れたところ、静かなところでお店をやりたくて、そんな条件に合う物件を探していたんです。ここは立地的にもその条件にもぴったりでしたし、お店はわたし一人で回せる範囲でやろうと思っていたので、広さも本当にちょうどよかったんですよ。
——なるほど。カウンター席が9席、これならお一人でも目が行き届きそうですね。
藤井さん:
はい。あと、ここは静かな場所でありながら、実は隣りがお風呂屋さんで、人通りはけっこうあるんです。
そうした点もお店をするにはちょうどいいなと考えて、それも決め手となりました。
——すぐ横がお風呂屋さんでしたね。
このお店の外観も、お風呂屋さんに合わせたかのような感じで、昔の蔵のような風情。良い雰囲気でした。
藤井さん:
ええ。この物件はお風呂屋さんとつながっていて、元々はお風呂屋さんがご自身でお店をされていたところなのです。
それから私が改装して入る前は割とカラフルで賑やかな内装のお店が入っていたようです。
——そうなんですか。今の店内は落ち着いた和の雰囲気で、現状からは全く想像がつきませんね(笑)リフォームをする際はどのような希望を出されたのでしょうか。
藤井さん:
あえて、おしゃれにはしたくなかったんです(笑)お風呂屋さん帰りのお客様にも気軽に寄ってもらいたかったので、Tシャツでもフラリと入れるような、「シュッとしていない内装で」とお願いしました。
まず外観はさっきおっしゃっていただいたように、蔵っぽいイメージが出るように塗り直しをしてもらいました。店内の壁は予算に限りがあったので、クロスを貼るではなく、ここも塗り直しだけしてもらっています。
このカウンターは、当初私の背の高さに合わせて変える予定だったのですが、松の木を使った1枚板という立派なものだったので、そのまま使わせてもらうことにしました。
——確かに、このカウンター席、広くて存在感がありますよね。モザイクタイルも可愛らしいです。
藤井さん:
ありがとうございます。どれも古典柄を表していて、どの柄にも全て名前があるそうです。このタイルはスタッフの方に提案してもらって、いいなと思ったのでそのままお願いしました。
——そうだったんですね。シンプルな内装の中にタイルの色味も可愛らしく、とても素敵です!
さて次回は、引き続き内装のことと、販促ツールを作成したときのお話も伺っていきます!
>>②へ続く