京都の台所、錦市場から少し南へ下がったところにオープンした「BAR DOTs」。前回のインタビューでは、店主の山田翼さんが研究施設での勤務からバーをオープンすることを決めるまでお話を伺いました。今回は、物件探しからリフォームについて伺います。
内装の仕上がりは100点満点!!
こだわりをすべて形にしてもらいました。
——この物件はどうやって見つけられたのでしょう?
山田さん:
物件はインターネットで検索したり、あとはコトスタイルさんにも相談していました。私は徳島出身で仕事の関係で関西に来たので、お店を始めるに当たって、京都にほとんどツテがありませんでした。コトスタイルさんは物件探しからリフォームまで一貫してされているので、まとめて一気にお願いできるところが、とても助かりました。
リフォームをする際も、何から決めたらいいのか分からなかったのですが、スタッフの方がこれはどうですか? と提案してくれて、一つずつ確認しながら進めていってくれたので、素人の私でも理想の空間がイメージできるようになったんです。
最初に何パターンか提案してもらって、そこから少しずつカウンターはもう少し広くしてほしいとか、棚を一段増やしてほしいなど、希望を具体化してもらいました。
特にカウンターには一番思い入れがあって、立ったままでも、立ち飲みできるようにしたくて、高さは一番高くしてもらっています。あと、私がカウンターの中に立ったときに、座っているお客さんとの目線をフラットにしたかったのもあって、今の高さにしてもらいました。
実はカウンターの施工に関しては、一度行き違いがあって、こちらの希望とは違う形で仕上がっていたんです。でもそれを直してもらっていたら、告知していたオープンには間に合わないかもしれない。それでもカウンターだけは絶対に妥協したくなかったので、たとえオープンを延期することになっても、直してもらうようお願いしました。でもコトスタイルさんが本当に頑張ってくださって、きっちり工期に納めてくれたんです!
多少の行き違いはあったものの、とても真摯に対応していただいてうれしかったですね。逆にこのことがあったからこそ、いっそう信頼が増したように思います。もし2店舗目を出すことがあったら、次もコトスタイルさんにお願いしたいですね。
——そんなことがあったんですね。でもオープンに間に合ってよかったです!
内装は、このレンガの壁も素敵ですね。
山田さん:
ありがとうございます。私自身、このレンガタイルの壁はすごく気に入っています。最初に提案してもらった図案にあったので、そのまま再現してもらいました。
杉の板を並べて作られたこのドアも、職人さんが手作業でしてくれたもの。これもレンガの壁によく合っていて気に入っています。いつも「この中から選んでください」と提案してくれるものは、どれも統一感があって、どれを選んでも間違いないんです。なので、逆に一つに選ぶのが難しかったですね。
——なるほど。どれを選んでも素敵になるなら、逆に迷いそうですね。
山田さんの思い入れたっぷりの内装。お話を伺ってからお店に行くと、より一層楽しめそうです。
次回は、バーの運営について工夫したことや、運営する上での思いについても、お話を聞かせてもらいます。