二種類の事業の進め方について
エフェクチュエーション-優れた起業家が実践する「5つの原則」-
なんてタイトル読まないわけにはいかないという内容だけど
実は、グロービス経営大学院のVTSという授業で学んだ復習に購入しました。
目的に対して最適な手段を追求するのがコーゼーション
顧客のニーズや競合の状況を分析して自社が何を行うべきか
成功確率を予測して最適な計画や戦略を実行するという感じ。
一方でエフェクチュエーションは存在しない市場や不確実性が高いビジネスで
成功を予測するのが困難な場合に成功者はどのように意思決定を行なってきたか
実際に成功者を研究しながら紐解いた思考プロセス。
コーゼーションは普段から学び実践しているけど
実は意外とこの思考プロセスも踏んでいるんじゃないかなと思ったので
どのようなステップで事業をしているのかは理解しておいた方が良いと思い
改めて復習の意味もこめて購入してみました。
エフェクチュエーションは5つの原則と本書のタイトルにもあるように
5つの考え方が連なって成果を生んでいるという内容なので
その考え毎に自社の現在までのプロセスを振り返ってみようと思います。
まず、「手中の鳥」といった手持ちの手段について
そもそも今のコトスタイルでやっているワンストップサービスについて
何もない段階で計画してきたわけではなく
漠然と独立したいという思いの中、店舗デザインの仕事に出会って
転職して不動産を学び、宅建士を取得し、一級建築士を取得したという経緯から
少しずつ自分のリソースが拡大していた。
そして、「許容可能な損失」についても結構甘い事業計画ではあったものの
身の回りの資金をなんとかかき集めながら、創業融資に挑戦していることからも
決して無謀すぎないなかでトライしてきたと言えそう。
ただし、融資に至るなかで、自分の資金不足があることから
その機会で創業セミナーという存在をしり、創業について学ぶ必要性を再認識し
その創業セミナーによって、事業計画作成という経験を経て
その後創業セミナーを自社で開催するという経緯は「レモネード」と言われる
予期せぬ事態を機会と捉えられてきたのではと思う。
そして、融資を実行してくれた金融機関や支援してもらった
行政や中小企業診断士の先生や税理士さんなどが「クレイジーキルト」となり
現在のビジネスにおいても切り離せないパートナーとなっていること
そして、このように少しずつ事業を拡大できているのも
「飛行機のパイロット」の原則の中でやれているという気もする。
グロービス経営大学院に入りたての頃に、出来ていないことばかり目につき
このままじゃ本当にまずいと思って学びを続けてくる中で
度々口にしていたのが、先にここに入学していたら多分起業していなかったという話。
実はコーゼーション的な発想では躊躇してしまうであろう起業プロセスだけど
エフェクチュエーション的に進めたことによって今があるという発見だった。
これについてはどちらが良いとか悪いとかではないけど
今もし足踏みしている人がいるなら二つの考え方について
改めて俯瞰して考えてみるのも良いのかもしれないですよ。
そして身の回りの手中の鳥から動いてみてもよいのかもしれない。
何かを成し得るには、ひとつではない、いろいろな方法があるということを
知っておくだけでも、少し前に進みやすくなるのかもしれない。
なんてことを最近感じていて
楽しみながらインプットとアウトプットをやっていこうと思ってます。