個店経営が益々厳しい時代へ
国土交通省が昨日基準地価を発表しましたね。
低金利を背景に不動産を購入する人が増えた結果
基準地価は全体的に上昇したとのことです。
コロナ禍から経済活動も正常化しつつあり
京都府では、商業地では3.0%の上昇で2年連続プラス。
住宅地は中心部の伸びが全体を牽引して0.5%上昇と
4年ぶりに前年を上回ったようです。
京都市では、商業地が4.9%の上昇。
前年の2.5%から増加幅も拡大。
11行政区すべてで基準地価が上昇したなかで
上昇幅が大きかったのは東山区と
6.9%もの上昇だったようです。
基準地価が上がる理由は様々ですが
コロナ禍の終焉に伴い最活発化するインバウンド需要
それに伴う経済の活性化と言われていますが
現実はどうでしょうか。
建物の売買価格が上昇するという事は
利回りベースではじかれる家賃相場も上昇します。
物価高や人件費高騰によって苦しい経営を行っている
個店オーナーの皆さんにとっては厳しい状況かと思います。
国も他国との乖離を埋めるために
インフレに対して賃金上昇を国に求めていますし
そうなれば、人材は大手へと動きます。
実際経済活動が活発化しているのは大手企業であり
マクロ経済的な影響については賛否あると思います。
ただ、このような状況は大きな経済の中では
どうしようもない事であり、いかにこの変化に着目しながら
自分たちが出来ることを行うかが重要です。
今後益々厳しい状況は続くと思いますが
いずれ良くなるという楽観的な経営ではなく
今必ず生き延びるという強い覚悟こそが
景気がよくなったときに勝つ為の経営ではないでしょうか。
大手を批判するつもりは決してありませんが
どの街にも同じお店しかない国はオモシロイでしょうか。
京都のように、素敵な個店が連なるからこそ
地元の人達も、観光客も、一緒に賑わえるのではないでしょうか。
久しぶりに、新聞を読みながら
大きな危機感と共に、僕たちがやるべきことを
もっと考え尽くさなければいけないと感じました。
よりより街を個店から作る。
そんな仕事をコトスタイルを通じて行えればと思います。