組織という言葉の変化

社員を大切にする会社を読んで

きっと、次に読もうと思って買ったけれど

次々と、新しく読みたい書籍を紹介してくださる中で

後回しになっていた本だったけど

ゴールデンウィークを利用して読むことができた。

 

なぜ、この本を購入したのか?

多分、従業員満足と顧客満足の関係性を学んだ事や。

企業にとって、やはり大切なのは人であるという事を

日々、学ぶだけでなく感じているからだと思う。

 

忙しい業務に対して、業界の特性上

本当は与えたい報酬とのギャップを感じながら

企業の存在価値とは?

働くという意味とは?

この最近、そんな事をずっと考えていた。

 

社員を大切にする会社というタイトルに

引き寄せられて、社員をいかに大切にされているか。

そして、それによって企業が復活を成し遂げたかという

実例から、何か掴みたいと思って読んだ。

 

そして、読みながら自分が思っていた事とは

考え方だったり、アプローチが異なっていた

とても納得できるし、自社においても

取り入れたい考えを知ることもできた。

 

働いた成果としての報酬には様々なものがあり

金銭的報酬から、働き方、働きがい、働くことで得るもの

例えば、権限から掴む成功体験や、失敗から学ぶ経験

仕事を通じないと体験できない事など様々なものがある。

 

この報酬について、今自社でもより透明性のあるものを

社員に提示してあげないといけないと、作り込んでいる

与えるという言葉を使っている時点で

まだまだ僕は、従来型の組織運営に執着してしまっている。

 

人の価値観はそれぞれであり、多様性を受け入れる時代。

もはや、従来のトップダウンで軍隊化された組織ではいけない。

多様性且つ自律的な組織をいかに活き活きさせられるか

それぞれが、らしさを発揮して高いパフォーマンスを発揮できるか

そんな組織を創るためには、根底から組織への考え方を変えることこそ

社員を大切にする会社のスタートだと理解した。

 

おそらく、自律的人材は現代に求められる人物像であることは間違いない

しかし、自律的な行動はどこまで許容されているか?

なんでもやってみていいよとはいえ、見えないラインが引かれており

その線を模索しながら、自律性を求められる社員は

きっと、本来難しくない事を、すごく難しく捉えてしまう可能性もある。

 

僕たちみたいな小さな組織だけど

人の成功を必死で応援する会社という高い企業理念を掲げ

京都の町並みを創り続け、

京都の個店文化を守ろうという気持ち。

それを、実現する為に、何をやるべきかを常に考え

一般的な業務以外にも、イノベーションやソリューションを

実現したいと取り組んでいる組織だからこそ。

 

そこには、より働きがいといったものを提供できる仕組みづくりを

僕たち経営層が真剣に考える事を、今こそやらなければいけない。

 

その結果として、社員はより充実した仕事を行う事ができるようになる。

そして、大きな働きがいと、充実した仕事によって

今まで以上に、お客様へのサービスの質が自発的に向上することで

また、そのときの喜びや感動が自らに帰ってくる事によって

グッドサイクルな職場を形成できるはず。

 

グッドサイクルな職場が、ここでいう社員を大切にする会社

というタイトルに込められていると思うし、

僕自身もそのような企業文化を実現したいと強く感じる一冊だった。

 

GWに読んで、今も想いは変わらないし

より、一層強くなっていた。

そして、変わらなければいけない組織と組織の仕組み

目の前には課題がたくさんある。

だからこそ経営は難しい。

だけど、この仕事がめちゃくちゃ好きだから

みんなが安心して働けるように

もっと僕自身がやるべきことをやらなければいけない。

カテゴリー: ヒトリゴト, 仕事論   タグ:   この投稿のパーマリンク

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