超クリエイティブ

言語化力の続編として

先日言語化力を読んで刺激を受けたので続いて超クリエイティブを購入。

街の個店を創る企業として、クリエイティブについての意識は高いつもりで

クリエイティブがツールではなくなっているという事に一番共感できた。

最近では、電通も広告という枠組みで仕事をしていない。

僕たちも昔は店舗屋と言われた職種だけど、店舗創りで終わってはいけないと思ってる。

なぜ、お店を創ることを生業としているのか?

これを問い続ける事で、必ず今の社会に貢献できると考えている。

 

一方で、お店を取り巻く環境は年々厳しさを増している。

物価上昇や、光熱費や人件費の高騰は事業を逼迫させるが

家賃は下がらないというコスト構造に多くの人が疲弊している。

でも、個店は店主の想いを形にしたものであり

そこには、笑いや、感動、素敵な体験など、様々な価値が存在する。

決してお金だけで、語るものではないし、この個店の集合体が街であることを

僕たちは今一度真剣に問い直して、未来のまちづくりを考える企業であらねばならない。

 

クリエイティブや広告というアプローチもお店作りというアプローチも

勝手ながら先にあるものは、似ていると感じながら読ませて頂いた。

今年はそんなコトスタイルという組織をカルチャーへと昇華させたいと考えている。

そんな中、アウトプットが個の総和ではなく、積になるチームがよいチームの定義

といった言葉が出てきて、強く共感した。

ひとりひとりのパフォーマンスは確実に上がっていて、お客様からも評価して頂いている

でも、ひとりひとりになりつつあるのも直面する課題だと感じている。

和ではなく、積という形になれば、必ず、すごい組織になるメンバーが揃っている。

だからこそ、文化を創る事が重要であるという事につながる。

 

また、VUCA時代においては、社会に対して新しい価値を生み出し

変化し続ける集団だけが生き残れるという言葉も響いた。

VUCA時代という言葉は、おそらく聞かない週はないというくらい聞く言葉で

どこに行っても聞くし、どんなニュースサイトにも出ている。

それくらい、重要な言葉である一方で、組織として対応しているかというと

まだまだという事の方が本当に多く、変わる事の難しさを日々感じている。

 

自分たちで言うのは違うけど、お店をひとつひとつ創るという仕事は

本当に大変な仕事だと思っている。

先日もドカ雪の中で職人さんやスタッフが現場を進めてくれているし

少しずつ形ができあがる中でお客様も真剣に仕様の変更をリクエストされる。

準備してきたものを大きく変えなければいけない瞬間は大きな負担だけど

結果として、その負担の先に想いを形にできる幸せがある。

 

ただ、この幸せに甘んじていてはいけないという事を本書から気付かされた。

こんな大きなクリエイティブ集団でさえ、さらに変化し続ける事をコミットし

変化を文化として組織化している。

僕たちも、目先の事は当然全力で取り組まなければいけないけれども

目先だけでは中長期で変える事が出来ない緊急ではないが重要な事に対して

もっとフォーカスして、時間の使い方を工夫しながら事業を拡大しなければいけない。

本書から、クリエイティブという言葉から、そんな使命感を感じる事が出来た。

 

12年前からは、大きく変わったと思うけれども

ひとつの山を登りきったら、新しい山が見えるように

僕たちも一歩一歩確実に前進できるようにしたいと思う。

カテゴリー: ヒトリゴト, 読書メモ   タグ:   この投稿のパーマリンク

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