日本株式会社からの脱却。
今までのやり方が当たり前の時代じゃないし
いつまでも、固定概念でビジネスしてたらダメ。
ルールの中で勝負するんじゃなくて
ルールを変えちゃった方が早いし、インパクトも大きい。
日本人はルールとかに従ってやるのが得意だけど
そんな日本人のやりかたじゃこの時代変わるものも変わらない。
ネスレ日本での変革に挑んだ経験をふまえて
日本株式会社からの脱却を説いた本。
読み終えて変革の具体的な内容はイメージしやすかったけど
かなりトップダウンなリーダーシップが気になった。
実際に働いていた人たちはポジティブな変革だったのだろうか。
この変革はこの後も現場レベルで継続できるのだろうか。
ハードな変革をトップダウンで行うことは簡単かもしれないけど
ソフトなスタッフや組織の風土まで変革を根づかせないと
継続したイノベーション企業になることはできないだろう。
2013年に書かれた書籍だから余計とそう感じたのかもしれないし
実際は、ソフトまで完璧な変革ができていたのかもしれない。
いずれにしても変動性、不確実性、複雑性、曖昧性といった予測困難なVUCA時代
現場にいる人たちが、いかにその場面場面で適切な判断ができるか。
これからの組織にとって必須になってくるケイパビリティだろうと思う。