こんにちは、穴澤です。
昨日、京都商工会議所さんに、勉強へ行って来ました。
内容は、中小企業白書について。
中小企業白書とは、中小企業庁が毎年作成しておられるもので
中小企業の動向を国会に報告する目的で作成している冊子です。
内容を搔い摘むと全体的に中小企業の景況は上向きのようです。
景気いいですと言われると、なんだかほっとしますね、
だけど、正直あまりピンとこないのが現実かも。
もうしばらくすると、その波がくるのか
ある程度の企業さんまでで波が止まってしまうのか、
まあ、それは、今日は触れないでおきましょう。
さて、中小企業白書の全部を書くのは無理ですから、
その中でも起業・創業という点についてピックアップして
取り上げてみようと思います。
まずはじめに、起業家の今後の経営方針として
事業拡大をしたいか、安定継続をしたいか、縮小を考えているか
といった質問に答えたグラフがあります。
これを見ると、約69.9％の起業家さんが
事業の安定継続を優先したいと考えているようです。
また、その中の19.6％が同一市町村、
39.1％が同一都道府県で事業を展開すると考えているそうです。
そのことより、現在は事業の安定を優先し
地域で活動する起業家が多数を占めるといった
見方をされているようです。
そういった分類をされているという点が興味深く
また、それぞれを、地域需要創出型とグローバル成長型と
名前をつけておられます。
地域需要創出型とは地域に根差したサービス且つ
安定した事業展開を目指すタイプ。
また、グローバル成長型とは、全国や海外を視野に入れ
事業規模の拡大を目指すタイプといった感じです。
さらに興味深い数字として
起業形態別の起業家の各段階の年齢が調査されています。
起業を意識した年齢と実際に起業した年齢です。
地域需要創出型で40～49歳、50～59歳の割合が多く
グローバル成長型では、30～39歳が多いようです。
やはりグローバル成長型は若いネット起業家とか
そんな方の割合が多いのでしょうか。
その次に、起業を3つのステージで区切り
事業運営上の課題を調査されていました。
3つのステージとは、下記の内容です。
萌芽期：本業の製品・商品・サービスによる売上がない段階
成長初期：売上が計上されているが、営業利益が黒字化していない段階
安定・拡大期：売上が計上され、少なくとも一期は営業利益が黒字化した段階
なかなか、厳しい見方をされているという点も興味深かったです。
そして、それぞれに事業運営上の課題を調査されていました。
萌芽期では、地域需要創出型、グローバル成長型共に
各種手続、資金調達、経営ノウハウ不足といった割合が高く。
成長初期では、各種手続を課題とする企業が減少し
質の高い人材の確保と回答する企業が増加している。
そして、安定・拡大期には引き続き質の高い人材の確保が課題。
どちらの起業形態でも、資金調達を課題としている企業が減少する
一方で、新たな製品・商品・サービスの開発を課題とする割合が
特に、グローバル成長型で上昇している。
要は萌芽期では、資金調達
成長初期で人材、安定拡大期で新事業
こういった流れで課題があるように感じます。
他にも、様々な調査データがありましたが
最後に、起業家が必要と感じる起業支援施策について
まとめられたデータがあったのでご覧ください。
トップは人材確保の支援、続いて各種手続き
あとはグラフの通りですが、最後の保育施設や家事支援
介護支援なんかも興味深いですよね。
なかなか、起業となると、横のつながりも少なく
他の人たちはどうしているのだろうかといった
悩みがありますが、こういったデータは参考になります。
また、今から開業を考えているという方にとっては
逆にこういったデータを参考にして頂き
そういった課題に対する、対処方法を事業計画書に
書いて頂くと、それが強みになる事もあります。
毎年調査されている、正式なデータですから
毎年しっかりとチェックして、自信の経営にも
結びつけていきたいですね。
今日はちょっと長くなりましたが
昨日勉強した中小企業白書について書きました。
もう少し詳しく知りたいという方は
是非、こちらの中小企業庁のページからご覧ください。
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