固定費と変動費の基本を学ぶ

ビジネスのコスト構造を理解して事業計画をつくる重要性

皆さんこんにちは。コトスタイルの穴澤です。

今日は、おやすみをいただいて名古屋までビジネススクールに行く予定でしたが

新幹線に乗った瞬間に急停止、そこから約1時間修理されていましたが

結果、京都に戻ることに、、、もう間に合わないということで

久しぶりのオミセツクルコラムを書いています。

 

以前より、通っているこちらのビジネススクールでは

様々な視点で経営について学びながら、多くの気づきを得ています。

皆さんのようにこれからお店を出店される方にとっても

めちゃくちゃ大切な内容だと感じており

少しずつ、こちらのコラムでも紹介できれば少しずつ綴っております。

ご興味があればご一読いただけると幸いです。

 

今日は、大切なお金の話について、

割と初歩的なことですが経営戦略マーケティング基礎という

入学して割と初期の頃の科目で学んだ内容になります。

これから事業計画を作成されるかたや

すでに事業を営んでおられる方どちらにも有益な内容になるかと思います。

 

店舗を出店する際、まず最初に考えるべきことのひとつに財務計画があります。

売上予測を行う、そして売上に必要な原価を計算して売上総利益を予測する。

販管費として賃料や人件費、光熱費などをはじいて、営業利益を予測する。

このような手順で予測財務を作成しながら、内容と数字の整合性を確認します。

ここまでは、割と一般的な創業セミナーなどでも教えていただけるのかと思います。

 

しかしもう少し突っ込んで考えるときに便利なのが、

今日テーマにしている「固定費」と「変動費」なんです。

じつは、この「固定費」と「変動費」についてしっかり分けて考えることで

損益分岐点といって、利益がでる売上という点を理解する事ができます。

逆に言うと利益ができな点という意味でもあります。

売上が出ていても、単純に原価や販管費が多ければ当たり前ですが利益は出ません。

では、いくら売り上げればよいのか?この点を知らずに

日々の経営を行うというのは非常に危険だと思いませんか。

 

ではまず、固定費と変動費について説明します。

固定費は、売上の増減にかかわらず一定額がかかる費用のことを指します。

たとえば、店舗の家賃や設備のリース料、人件費の一部(正社員の給与など)です。

一方で、変動費は売上や業務量に応じて変動する費用のことです。

材料費や仕入れ費用、パートタイムスタッフの給与などが典型的な例です。

でも、あまりむずかしく考えずに、月固定でかかる費用なのか?(=固定費)

売上と連動して変動する費用なのか?(=変動費)

なるべくシンプルに分けることが実はおすすめのやり方です。

※様々な方法がありますので、あくまでも当社がおすすめする内容である点をご理解ください。

 

こうして損益計算書(P/L)の中で固定費か変動費かを分けることができれば

損益分岐点を計算で求めることができるようになります。

計算式はシンプルですが、まず原価利益を算出しましょう。

限界利益とは固定費を回収する利益というのがイメージしやすいかと思います。

式にすると下記にようになります。

限界利益 = 売上高 × 限界利益率 = 固定費

限界利益率で固定費分を回収できるという内容です。

そして、限界利益を超えると利益が生まれるという感じになります。

 

式で表すと 損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益

限界利益 = 売上高 × 限界利益率 = 固定費

が成り立つちます。そして 損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益

によって損益分岐点売上高を算出できるという計算式になっています。

少しなれるまではややこしいかもしれませんが、

なれると使い勝手がいいので頑張ってみてください。

 

また、 限界利益 = 売上高 - 変動費 という数式もあります。

100円の売上に対してかかる変動費(原価率)30%であれば、限界利益は70%となります。

いわゆる原価率とか言ったりするので、飲食店さんなんかでは、割と食材だけで

計算しちゃっても個人的には良いのかなって思ったりしています。

人件費や光熱費も意外と慣らしたら、固定費くらいの変動率が多いので、、、

 

ここまで固定費と変動費について、そして損益分岐点について書いてきました。

損益分岐点を知っておくだけでも、結構重要だとご理解いただけたかと思います。

 

ではせっかくなので、個店の場合についてもう少し考えてみたいと思います。

個店の場合、立地や設備投資に大きなコストがかかるため、

どうしても固定費が高くなる傾向があります。

例えば、家賃なんかは特に影響をうけますね。

これは何を意味するかというと固定費が高くなると売上の変動に対して

大きな影響をうけやすく注意が必要という意味があります。

 

例えば、最近だとネットだけで仕事をするフリーランスの方などは

固定費は低いので、売上の影響をあまりうけないのは想像がつきます。

だからこそ、固定費が大きな個店の場合は、特にはじめの計算が

事業を継続するうえで重要なんですね。

 

固定費と変動費を正しく理解し、それに基づいて損益分岐点を把握することは、

店舗運営の基盤を築くための第一歩です。

ビジネスアイデアを形にする過程で、この知識が役立つ場面は多いと思います。

コトスタイルでは、お客様のビジネスが成功するよう、

事業計画の段階から開業後の運営まで幅広くサポートしています。

ご相談があれば、ぜひお気軽にお声がけください。

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