風情ある町家が並ぶ祇園白川のほど近くにあるビルの3階に、隠れ家のようなワインバー「Wine Bar Verite」がオープンしました。
長年の夢を叶えて独立を果たしたのは、店主の林田竜太さん。ヴィンテージワインへの熱意がお店の隅々にまで注がれた空間は、早くもワイン通を唸らせているようです。
オープンまでの経緯や、お店づくりへのこだわりをお伺いしました。
前編・後編の2回に分けてご紹介します!
コトスタイルに依頼した決め手は
担当者の人柄の良さでした
——林田さんは、独立前からワインのお仕事を長くされていたそうですね。
林田さん:
調理師学校を卒業して、最初の職場はイタリアンレストランでした。キッチンや接客の仕事を通してワインの世界を知り、奥深さに魅了されました。
ワインショップ兼バーで勤務しながらソムリエの資格を取得し、そこからはワイン一筋。リゾートホテルやワインの卸会社、ワイナリーなどで経験を積みました。
20代の頃から、いつか自分でワインバーをやりたいと考えていましたね。そのために、ワインの知識を得ることはもちろん、日々の仕事の中で接客技術を磨くことを心がけていました。
——どのようなきっかけでコトスタイルに依頼していただいたのでしょうか?
林田さん:
物件探しと並行して施工会社を探していたので、インターネットで検索したのが最初だったと思います。
これまでの施工実績などを見ながら数社とお話しましたが、決め手となったのは担当の方の人柄でした。ワインバーはワインを楽しむ場所。ですが、それよりも大切なのは「人と人との関わり方」だと思っています。お店をスタートするにあたって、どんな人と一緒にお店づくりをするかはとても重要でした。
コトスタイルさんは、最初にお話したときから私の人となりや考え方をしっかり理解しようとしてくれました。こんな方々がいる会社なら、きっとお任せして間違いないだろうと思いました。
——物件や工事のことだけではなく、相手を「人」として理解しようとする姿勢を評価していただいたということでしょうか。
林田さん:
そのとおりです。私がこれからどんなことをやりたいと考えているか、興味を持って聞いてくださったのが印象に残っています。
——なるほど!今回は物件探しからお手伝いさせていただいたそうですね。どんな条件で探しておられたのですか?
林田さん:
祇園エリアで、花見小路通よりも西側を希望していました。あとは、適度な広さですね。ワインを1000本程度置けるウォークインセラーをつくるつもりでしたので、それが可能な物件を探していました。
——祇園にこだわったのは、何か理由があるのでしょうか。
林田さん:
私のお店では、主に世界各国のバックヴィンテージワインを提供したいと考えていました。日本に年に1~2本入るか入らないかというくらい希少なもので、独立前から10年以上かけて少しずつ揃えてきたものです。祇園というエリアは、レベルの高い嗜好品を好むお客様が集まるところ。上質なワインを楽しんでもらうのに最もふさわしい場所でした。
——すでに理想のお店の形がしっかりと見えていたのですね!
林田さん:
祇園の物件はとても人気があって、条件に合う場所を見つけても数社と競合することは珍しくありません。候補となる物件を見つけてコトスタイルさんに図面を引いてもらったものの、契約できなかったということが何度もありました。物件探しは3年ほど続いたと思います。
ーーこちらの物件は、どのような経緯で契約が決まったのですか?
林田さん:
ここは古いビルですが、立地が理想的でした。元は事務所として使われていた場所で、飲食店として使うには改装費用がかかることがネックだったのか、たまたま空いていたんです。
今まで候補になった物件より狭い空間だったのでワインセラーやカウンターが置けるか不安だったのですが、コトスタイルさんに相談することで配置やサイズ感がイメージでき「大丈夫だ」と思い切って申し込みました。私よりも先に申し込みをしていた方がいたらしいのですが、辛抱強く待ち続けた結果、契約できることになりました。
——粘り強く探し続けて、条件に合う物件を見つけることができたのですね。
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