フレンチレストラン L’aparté 様 ②

2022 年7月10日にオープンしたモダンフレンチのお店「L’aparté(ラパルテ)」。前回は、物件探しから厨房のリノベーションについて、代表のバックル・沙弥香さんとオーナーシェフのアントニー・バックルさんにお話を伺いました。今回は、客席のあるホール、外観などについてのこだわりを聞いていきます!

 

精神的にも支えてもらいました。

 

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——厨房以外のリノベーションはどのように進んでいったのでしょうか。

 

沙弥香さん:
以前は、おにぎりカフェだったという居抜き物件でしたが、私たちの理想のイメージに近づけるため、ほぼ壊してやり直してもらいました(笑)床も全部剥がして張り替えてもらっています。あ、一番に伝えたのは、暖炉を置きたいということでした。お店の工事がまだ始まるだいぶ前から、お店には暖炉を置きたいと思って先に購入していたんです。

 

——この中央にあるのは、暖炉だったんですね!

 

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バックル・沙弥香さん:

そうなんです。これはバイオエタノールの暖炉で、実際に炎のゆらぎを見ていただくこともできるんです。暖炉は大きくて場所を取りますし、お店の雰囲気も決まってしまうので、先に言ってもらって良かったとデザイナーさんには言われました(笑)

暖炉の上の今ワインを並べている棚は、元々ワイングラスを並べていたのですが、お客様にもっとワインの存在を知ってもらいたいと思って、ワインに並べ替えました。デザイナーさんには、いつかワインも並べたいということを伝えていたので、ボトルが置ける高さで棚を作ってくれていたので助かりました。ワインのボトルに置き換えてもピッタリ収まっています。

 

——確かにボトルにちょうどいい高さになっています!このコーナーは店内でも目を引くと思いますが、沙弥香さんの中ではリノベーションする前から、暖炉を置くことが決まっていたんですね。

 

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沙弥香さん:
はい、どうしても暖炉を置きたくて。白い暖炉だったので、そのイメージに合わせて、壁も白になりました。

壁についてはデザイナーさんがいろいろ提案してくれたのですが、私が壁にはいろんなアートを飾りたいと伝えたところ、一番シンプルな白い壁に落ち着きました。油絵や抽象画、京都の風景写真など、いろいろなアート作品を飾っても邪魔をせず、しっくりきています。

 

——たしかに、バラエティーに富んだ作品が並んでいますが、すっきり飾られている印象です。客席から坪庭が見えるのもいいですね。

 

アントニーさん:
はい。庭はほとんど触っていないのですが、工事を進めて行くと、水漏れしている部分があると分かって、水はけをよくする工事はお任せしました。そのほか、自分たちでできる部分は自分たちでDIYしています。

昼は太陽の光が差し込みますし、夜には照明を点くようにしたので、小さいけれどとても存在感があります。この坪庭が目の前に見えるカウンター席も人気です。

 

沙弥香さん:
お店の特等席はシェフが調理している様子が見える厨房前のカウンター席ですが、この坪庭に面したカウンター席も人気で、ここを目指して来られるお客様もいらっしゃるほど。デザイナーさんに丸っとお任せしましたが、カウンターの深緑のタイルや窓枠など、とても素敵に仕上げてくださいました。

 

——この奥の空間は、スタッフルームですか?

 

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沙弥香さん:
はい。元々スタッフルーム兼、飲み物を置いておくパントリーとして活用しようと考えていたので、内装はそのまま使えると思っていたんです。ですが、実際お店を始めてみると、ドリンクを持ったまま扉を開け閉めするのが大変で、開けっ放しの方が使い勝手がいいと分かり、暖簾に変更。でも、扉を開けっ放しにしておくと、お客様から古い床が見えてしまうということが分かったので、慌ててDIYで床を張り替えました。

 

——そうだったんですね。このスペースに収納するとなると、たっぷり余裕がありそうですね。

 

アントニーさん:
たくさん収納スペースがあるように思えるかもしれませんが、実は、まだまだほしいくらいなんです。階段下のスペースも収納にしていますが、ここがあってもまだ足りないくらい(笑)

 

沙弥香さん:
階段下のスペースは、元々、厨房から客席へと通り抜けできるよう出入口にしようと考えていたのですが、こちら側からシェフが出入りすることは少ないので、出入口にすることをやめて、収納スペースにしました。

 

アントニーさん:
アイスマシーンや真空マシーンといった機具、小麦粉などの食材を置いていますが、ストックしておきたいものはたくさんあるので、もっとあってもいいくらいですね。階段下を出入口にしなくて本当に良かったです(笑)

 

——最後に外観についてですが、一番印象的だったのが、厨房が見える窓です。

 

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沙弥香さん:
お店の中がどんな様子なのか見えた方が良いと思って、中が見える窓を付けたいことは最初に伝えていました。あと、お客様が出入りする扉とは別に、業者さんが出入りする勝手口も作ってもらいました。機能的にこんなことがしたいということだけ伝えて、デザインはお任せしました。入り口の壁も全部取っ払ってスケルトンのような状態から今の入り口を作ってもらいました。遊び心のある窓枠も、写真などでイメージを伝えて仕上げてもらっています。

工事を進めて行く中で変更もいろいろあったのですが、コトスタイルさんにはその都度、細かく対応していただき、助かりました。やっぱり実際に準備を進めていかないと分からないこともたくさんあるんだなぁと実感しています。

今回は初めてのリノベーションで分からないことだらけでしたが、2軒目はもっと完璧に行けるんじゃないかと思っています。このお店が軌道に乗ったら、2軒目もせひまたコトスタイルさんにお願いしたいですね(笑)

 

今回は京町家がモダンにリノベーションされましたか、2軒目が一体どんなお店になるのか、見てみたいですね。バックル・沙弥香さん、アントニーさん、今回は貴重なお話をありがとうございました!

 

前編はこちら▶前編IMG_6943

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