2022 年3月1日、堀川通にほど近い御所西エリアに、コーヒー店「Story coffee and espresso」がオープンしました。
オーナーは、滋賀県出身の永岡麻希さん。東京でバリスタとして働いた後、大好きな街だった京都でお店を始めることに。コトスタイルへは、1年ほど前に物件探しから相談がありました。
今回、リノベーションしたのは長らく空いていた民家。住宅街にひょっこりオシャレなお店が表れ、目を引きます。どのようなテーマを持ってリノベーションをしたのでしょうか。オーナーの永岡さんに詳しくお話を伺いました。
前編・後編の2回に分けてお届けします!
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店舗設備に関しては素人の私
経験に基づく専門的なアドバイスがありがたかったです。
——永岡さんが物件探しをされる際、このエリアが良いなぁ…など希望はありましたか?
永岡さん:
ええ。立地としての第一希望は御所南でした。最初はその辺りで探していたのですが、とにかく人気のエリアで家賃も高く(笑)なかなか希望の物件が見つからなかったこともあって、エリアを広げて探すことにしたんです。コトスタイルさんにいろいろ物件を紹介してもらって、東山から嵐山まで、もう京都市内の端から端まで。北も大徳寺のある北大路通りくらいまでエリアを広げて探していました。
あと、お店は私が1人で作業をするので、広すぎない10坪程度の大きさで探していました。また観光客の方はもちろん、地元の方にもたくさん来てもらえるようなお店にしたいと思っていたので、それほど市街地ではなくてもよく、賑やかすぎない落ち着いて過ごせるような場所に、と思っていました。
——そうやって探して行った結果、ここの物件に出会ったわけですね。
永岡さん:
はい。ここは京都御所や二条城からも歩いてこられる場所ですし、ふだんは地元の方が通られることも多いので、広さもちょうどよかったというのもありましたが、場所がまさに決め手となりました。
コトスタイルさんには物件探しの段階から相談させてもらっていたのですが、実はもう1社相談しているところもあって、見積りの段階では費用はそちらの方が安かったのです。
ですが、そちらは住宅メーカーだったので住宅には詳しくても店舗を手掛けることは少なく、なによりコトスタイルさんはこれまでさまざまな店舗をリノベーションされている実績があったので、その専門性がすごく心強いと感じて、最終的にコトスタイルさんにお願いしました。
——コトスタイルのどんなところに専門性を感じましたか?
永岡さん:
私自身、バリスタとして東京のお店で働いてはいましたが、自分でお店をするのは初めてです。店舗設備については全くの素人で、何も分からない状態だったので、コトスタイルさんが一つ一つ丁寧に「厨房の給排水はこうしたらいいですよ」とか、「お店をするなら電圧はこれくらい必要ですよ」など、本当に細かなことまで提案してくださったのがありがたかったです。お店を始めるにあたって、不安になったり心細い部分もありましたが、その都度スタッフの方が相談にのってくれて、本当に頼りになりました。
——営業についてはプロでも、店舗設備については、なかなか分からない部分も多いですよね。
永岡さん:
そうなんです。お店をする場合は保健所へ申請することも必要で、私1人でやっていたら漏れてしまっている部分もあったと思うのですが、そこも声をかけてもらって忘れずにできたり(笑)これまでいろんな店舗をオープンさせてきたスタッフの方の知識量は本当にすごいなと思いました。
厨房も配置など使い勝手の良さだけではなく、防火の面でも素材はこれが良いとか、配置はこの方がいいなど、こちらが気が付かないようなことまで先回りして提案してもらえるのが助かりましたね。
——お店のリノベーションについて、永岡さんはどのような希望があったのでしょうか?
永岡さん:
最初は、コーヒーを研究するラボみたいな空間にしたいと思っていたんです。でも工事が進むうちに、博物館のような空間もいいなと思いはじめて。最初の完成図ができてからも、いろいろと迷走しました(笑)
でも、完成図を出してもらえたからこそ、ここはいいとか、やっぱり違うデザインがいいなと分かったりするので、スタッフの方にアドバイスをもらいながら、一緒に試行錯誤させてもらえたのがよかったです。最初の完成図で見た店舗デザインだと、少しクールな印象があったので、明るく入りやすい印象にしてほしいと変更してもらったところもあります。費用のことも相談しながら、工事が始まってからも、いろんなリクエストに応えてもらいました。
——確かに、工事を進めながら、やっぱり違うデザインがいいとなるのはよくあることだと思います。そこを面倒くさがらず、丁寧に応えてもらえるというのは有り難いですね。
次回は、内装のどんなところにこだわったのか、詳しくお話を伺います!
後編はこちら▶後編