2019年5月13日にオープンした「カレーとお酒のお店 SUNLIGHT」。前編では、お店をオープンしたきっかけや、物件探しについてお伺いしました。
後編では、リノベーションがどのように進んでいったのか、詳しくお聞きします!
使用する機材にあわせて
工事を進めてもらいました
――リノベーションにあたって、コトスタイルにはどんな希望を出されましたか。
井筒さん:ここは以前たこ焼き屋さんをしておられた居抜き物件なので、カウンターをはじめとする元の設備をなるべく活かすようにしてもらいました。
当初はまだカレー店をするとはっきり決めていなかったので、業態に関しては「ランチやアルコールも提供する洋風の業態をするつもり」というざっくりとしたイメージをお伝えしていた程度ですね。ですが、使いたい厨房機器の種類はほぼ決まっていたので、こちらで資料を準備しました。コトスタイルさんと一緒に内覧しながら、必要なものについて見積を出していただき、そこからさらにどうすれば価格を抑えられるかを相談させていただきましたね。
――実際はどんな工事だったのでしょうか。
主に厨房の配管まわりです。フライヤーを導入し、食洗機を置くつもりだったのですが、その場合はガスの配管をもっと太いものに入れ替えたほうがいいとか、水道はどのように引けばいいかなど、細かいところまで教えていただけたのは助かりました。あとは、当初は大通りに面した場所に壁がなかったので、外壁を新設していただいたり、元の骨組みを利用してテントを張り替えてもらっています。
現場で状況を見ながら、配管を覆うために店の奥に段差を造ってもらうなど、その都度相談しながら修正もしていますね。
愛さん:予算は決まっていたので、その範囲内でやれることをお願いして、予算オーバーした分は省略していただくか、自分たちで手を加えるというスタンスだったんです。
――ご自分たちでも内装の作業をされたのですね!
井筒さん:そうなんです。家具の組み立てや壁のペンキ塗り、ヤスリがけなど、できることは自分たちで。自分でというより、地元の友人たちにすごく助けてもらいました。
愛さん:夫の友人に職人さんが何人かいらっしゃって、壁に石膏ボードを貼る作業や、テイクアウト用に設けた通り沿いの小窓の設置などを手伝っていただいています。
――頼りになるご友人がたくさんいらっしゃるのは、地元開業の強みかもしれませんね!DIYに挑戦してみて、いかがでしたか?
井筒さん:DIYの経験がないこともあって、苦労しました。特に壁のペンキ塗りは、完成間近になった段階で「もっとキレイに仕上げたほうがいい」ということになって、ヤスリがけをして石膏ボードを貼る作業からやり直しになったり。
愛さん:内装作業と並行してオープン準備もしなくてはいけなかったので、大変でしたね。
井筒さん:友人たちに助けてもらいながら、自分の手で作業をしたからこそ、職人さんの素晴らしさが実感できてすごく勉強になりました。次からはプロにお任せしたいと思います(笑)。
――なかなか大変だったんですね!でも、ご苦労の甲斐あって、外観のカラフルなテントと壁の色がマッチして、素敵に仕上がっています。
愛さん:ありがとうございます!テントはシマシマにしたいなというイメージがあったので、コトスタイルさんからいくつか案をいただいた中から選ばせていただきました。
井筒さん:壁の色は、テントが張られるまで決めていなかったんですよ。実際の色味を見て、合うものを作業当日に決めました。
――あらかじめイメージはありつつ、実際どうなるかを確認して決めていかれたのですね。もしかして、表の看板も手作りですか?
井筒さん:そうですね、いくつか試作を重ねて今の形になりました。オープン当初と今の看板は違うんです。
愛さん:手作りなので、やっぱり愛着が湧きます。
――木の温かみがあって、お店の雰囲気にピッタリですね。
「SUNLIGHT」という店名の由来は何でしょうか。
井筒さん:2人の息子の名前を一文字ずつ、英語に訳して繋げたんです。
愛さん:自分たちのエネルギーの源は子供なので。
井筒さん:子供たちに行く道を照らしてもらっているし、自分も子供たちにとってそんな存在でいたい。さらには、地域や社会全体を照らす存在でありたいという想いを込めています。
――ご家族や、社会への想いを店名に込められたのですね!
オープンから約2ヶ月の段階で、すでに何度も足を運んでいるリピーターのお客様も多いとのこと。お2人の誠実で親しみやすいお人柄も手伝って、これからさらに多くのお客様に愛される存在になりそうです。
本日は、貴重なお話をありがとうございました!