2019年5月にオープンした「SIDEWALK GOKOMACHI」。前回のインタビューでは、開業のきっかけやコトスタイルに依頼された経緯について、お話を伺いました。
今回は、リフォームについて詳しい内容を伺います。
店頭に設置したカウンターが
特に気に入っています
――リフォームにあたって、どんなご希望を出されたのでしょうか。
山岡さん:やりたい業態は決まっていたので、まずはテイクアウト用のティースタンドとサロンスペースを設けること。それに加えて、施術前後にホーリーバジルティーを飲んでいただいたり、カウンセリングができる待合室を備えたいということですね。
あとは、私の希望というより、こちらの建物の名前が「アビーロード」なので、内装のイメージは自然とヨーロッパのカフェ風に(笑)。
――なるほど(笑)。ここはもともと古着屋さんだった物件だとお聞きしましたが、どのように手を加えられましたか。
山岡さん:当初は天井の構造や壁がむき出しになっていたんです。なので、壁紙を貼っていただいたり、天井の構造が見えないようにして、照明を新設していただきました。
あとは、待合室と施術室を分ける壁も新たに設けています。
――以前入られていたテナントと業態が違うと、しっかり手をいれなくてはならないのですね。
山岡さん:そうですね。店の奥にあった水回りを店の手前側まで引っ張ってきて、キッチンを設けていただくなど、コトスタイルさんからもさまざまなアイデアを提案していただきました。
――通りに面した場所にティースタンドを設けられていますから、すぐ近くにキッチンスペースが必要なのですね。
山岡さん:奥にキッチンを作られたほうが作業効率はよかったのかもしれないですが、そこは工夫していただきました。建物の構造上の制約もあり、壁沿いに排水管を設置しているのですが、こちらもお洒落に仕上げていただきましたね。
――先ほどから、ホーリーバジルティーを注文するお客さんの姿が絶えませんが、お店の外側に設置されている小さなカウンターは、やはり新設ですよね。
山岡さん:そのとおりです。コトスタイルさんと一緒に、奥行きはどのくらいがいいかいろいろ試行錯誤しました。あまり小さいと注文いただく際にカップが置けませんし、奥行きがありすぎるとお客様がもたれたり、荷物をたくさん置いてしまいますので。ちょうどいいサイズ感になったので、とても気に入っています。
――外から見ると、白い壁に淡いブルグリーンのドアや窓枠、赤いテントの配色もとてもかわいいです。
山岡さん:ありがとうございます。ドアや窓枠部分の色は、私のイメージをお伝えした後にカラーチャートを作っていただき、現場で確認しながら決めました。これは偶然なのですが、店頭のロゴを別のデザイナーにお願いしたら、この窓枠やドアとほぼ同じ色が使われている箇所がありまして。ドアに使った色を、ペンキ業者さんにお願いしてロゴ用にも分けてもらったんですよ。
――そんなことが!短い工期の中で、自分の理想を叶えるために試行錯誤してこられたのですね。
山岡さん:そうですね。オープンまでいろんな方に協力していただきましたが、誰か一人でも欠けていたら希望どおりにならなかったと思います。コトスタイルさんは、現場の職人さんや関係業者さんとのコミュニケーションもしっかり取られていて、こちらの要望もスムーズに伝わったと感じています。
――取材中にホーリーバジルティーをいただきましたが、とても優しい味わいで、体に染み渡るようでした。これからさらに多くのお客様の癒やしの場となりそうです。
山岡さん、本日は貴重なお話しをありがとうございました!