2019年4月にオープンした「炭火と天ぷら 二条えん」。前回は、独立までの経緯や、物件探しについてお話しを伺いました。今回は、リフォームの詳細について詳しく伺っていきます。
居抜き物件の良さを活かし
DIYもしながら費用を最小限に抑えました
――今回は居抜き物件だとお聞きしましたが、リフォームにあたってはどのようなご要望を出されたのでしょうか。
水本さん:最初はカウンターをもう少し客席側へ下げて広くすることができないかと相談したのですが、コトスタイルさんからは「居抜き物件のメリットがなくなってしまいます」とのご提案をいただきまして。たしかに、出費をなるべく抑えたいという思いがあったので、とても的確なアドバイスでしたね。水回りやトイレなど、使えるものはできる限り使っています。
店内の照明は既存のものを活かしつつ増設し、エントランスのウッドデッキは新しく作っていただきました。これもコトスタイルさんからのご提案です。ウッドデッキは実際にお店を始めてみて、とても助かっています!ショップカードや季節の野菜をディスプレイできるので、通りからの印象がよくなるんです。ウッドデッキの後ろにある琉球レンガは、以前のお店の方が残していったものですが、これもご提案どおりそのままにして大正解でした。
――今回は、DIYされた部分もあったそうですね。
水本さん:そうなんです。やはり費用を抑えたいという思いがあり、できるところは自分で。1階のカウンターまわりの壁と、2階に向かう階段の壁の漆喰塗り、それに2階はほとんど私とスタッフの2人で手を加えました。2階は壁紙を張り替えは全てやりました。あとは、家具の修理や、ライトの増設、プロジェクターも設置しています。
一度始めると投げ出すことはできないので、1ヶ月という短い期間でなんとかやり切りました。見かねた職人さんが作業のコツを教えてくれたり、親身に相談にのっていただきましたね。普通は職人さんと直接やり取りすることは少ないのでしょうが、現場にずっといたので、ご意見をいただけたのだと思います。
――そうだったんですね!2階は1階とは全然違って、よりアットホームな雰囲気ですね。
水本さん:ありがとうございます。1階と2階ははっきりとコンセプトを分けていますね。1階は私が接客もしながら料理をお出ししますが、2階はもっと自由に使っていただくイメージです。会社関係の方や、子供連れのご家族数組など、週に1、2回の頻度で貸切のご予約をいただいています。
――楽しい宴会の様子が想像できます!実際にお店づくりのためにDIYをされてみて、いかがでしたか。
水本さん:やはり自分で作業するのは大変でしたね。最初の数分は楽しいですが、何時間もぶっ続けでやるのはしんどいです(笑)。デザインや施工の面でコトスタイルさんにお力を発揮していただく場面が少なくなってしまい、申し訳ない気持ちもありました。
――オープンされてまだ1ヶ月ではありますが、今後やってみたいことはありますか。
水本さん:実は、最初にこちらの予算を精一杯使ってどのくらいのことができるかというご提案をいただいていたんです。そこから自分たちができることはどんどん削っていったのですが、お店が完成して改めてご提案内容を見直すと、「なるほど、あの時におっしゃっていたのはこういうことか」とすごく納得がいったんですね。予算的に厳しいと思っていた部分も、あとから考えると問題ない範囲だとわかることもあり、いい勉強になりました。いただいた図面は今も保管しているので、余裕がでてきたら少しずつ変えていけたらと思っています。
今回は1店舗目ということもあり、なるべくコストを抑えるために自分でできるところはやりましたが、2店舗目を出すことになればぜひコトスタイルさんに一からお願いしたいですね。物件から一緒に考えて、経営計画を練りながらデザインを一から考えていただくのが、コトスタイルさんとの本来のお付き合いの仕方だと思いますので。
――ぜひ、お待ちしています!
水本さん、本日は貴重なお話しを聞かせていただき、ありがとうございました!