2019年1月にオープンした「京都魚輝(うおき)下鴨店」。前回は、オープンまでの経緯や、物件探しのこと、コトスタイルに依頼したきっかけについてお話を伺いました。
今回は、リフォームのことや内装のこだわりについてお聞きしていきます!
バランスのいいデザインを
提案していただき満足しています
――リフォームの際は、どんなご希望を出されましたか。
羽鳥さん:まずは、「高級感を出してください」とお伝えしました。うちで扱う魚は、スーパーなどで売っているものに比べると価格は高めです。町のお魚屋さんというイメージにするより、商品に合わせた内装にしたいなと。
――確かに、こちらは一般的なお魚屋さんのイメージとはずいぶん違います。外から見ると、洋菓子店のようにも見えました。
羽鳥さん:そうでしょう。「魚屋さんに見えないように」ともお伝えしたのですが、最初のご提案でほぼ今の形のままのデザインが出てきたんです。パースを見せていただだいたのですが、とてもオシャレな雰囲気で気に入りました。
――どんなところを一番気に入られましたか。
羽鳥さん:全体的にとてもバランスのいいデザインで、いろいろなアイデアが詰まっているところですね。壁の色を左右非対称にして変化をもたせたり、壁に文章を入れるといった発想は、なかなか自分にはないです。
――お店に入って左側の壁は黒、右側はタイル状の茶色。どちらも、独特の質感があってかっこいいですね。壁に書かれている文章は、今回のために考えられたのでしょうか。
羽鳥さん:いえ、公式サイトから抜粋していただきました。当店の「朝開き」という独自製法のお魚についてなど、こだわっている部分を書いたものです。これもコトスタイルさんからの提案ですね。
――ショーケースも高級感がありますが、これは内装に併せて購入されたのですか?
羽鳥さん:いえ、もとは一般的な魚用のショーケースですが、コトスタイルさんにお店の壁と同じものを貼ってもらっています。これも、デザインのご提案のうちの一つです。落ち着いた雰囲気になって気に入っています。「もっとこの空間を広く使えないか」とご相談させていただき、焼き魚を置く棚や、入口の柱部分を一部削って陳列台も作っていただきました。広いとは言えないお店ですので、できるだけスペースを有効活用できるように、棚やショーケースの配置も考え抜いています。
厨房はもともと焼菓子店などをされていた物件なので、ほとんどそのまま使っていますね。厨房機器は新たに購入しているのですが、コトスタイルさんに図面を起こしてもらって、サイズを確認しながら機器のサイズや配置を決めました。
――限られたスペースで、スムーズな導線を考えられたのですね。従来の魚屋さんのイメージとは違った内装でありつつ、入口の手書きボードがいいアクセントになっていますね。ここだけは魚屋さんらしく、特売品や季節の魚について案内されているのですね。
羽鳥さん:ありがとうございます。何をいくらで売っているのかわからりづらい状態ですと、なかなかお客様は入りにくいかと思い、最近始めました。表のボードを見て入ってきてくれるお客様は多いですね。髙島屋店からのお客様だけではなく、地域の方にも少しずつ認知していただけるようになってきたと思います。
本店がこのまま軌道に乗れば、いずれは自社のオンラインショップなども展開して、より多くのお客様に美味しいお魚をお届けしたいですね。
――取材中も次々とお客様が入ってこられていて、早くも地域に根付いていることが伺えました。
羽鳥さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!