2018年11月22日にオープンした「Germoglio(ジェルモーリオ)」。前回のインタビューでは、物件探しのことやコトスタイルに依頼したきっかけなどについてお話しを伺いました。
インタビュー2回目となる今回は、内装や工事についてさらに詳しくお聞きします!
お店を見渡せるカウンターは
重要なポイントでした
――リフォームにあたって、特にこだわった点はどこでしょうか。
天谷さん:
カウンターは重要だと思っていました。お店自体がコンパクトで、少人数で回していくイメージでしたので、調理しながらお店が見渡せて、サービスもできるようにしたいなと。お客様とお話しができる作りにしたいというのもありましたね。
――カウンター越しに厨房が見えることで開放感がありますね。コース料理がメインのお店では珍しい気もします。
天谷さん:
カウンターテーブルの上の付け台もあえてなくしています。高さもテーブル席と同じくらいにしたかったのですが、厨房の床をこれ以上下げることは難しいとのことでしたので、今の形になりました。
――コトスタイルからも提案があったとのことでしたが、どんな提案が印象に残っていますか。
天谷さん:
「働く人の目線で、先に導線を作ることを優先したほうがいいですよ」とおっしゃられて、なるほどと思いました。デザインや見た目の良さも大事ですけど、実際にそこで働くわけですからね。
電気や排水のことも考慮した上で、厨房器具の配置を提案していただいたりもしました。ビルの構造上の制約がいろいろあって難しい面もあったのですが、配管や電気工事を入れる場所を先に決めておいたおかげでスムーズに進んだと思います。
――ビル全体の構造は変えられない中、より機能的に動けるような配置を考えていかれたわけですね。先ほどから気になっていたのですが、テーブル席とカウンターの雰囲気が微妙に違いますね。
天谷さん:
そうなんです。カウンターは工事の際に作ってもらったんですが、テーブルやテーブルに合わせるイスはイギリスのアンティーク家具を私が買いに行きました。最初はテーブルも作ってもらう予定だったんですが、古いものがあったほうが雰囲気があって落ち着くかなあと。
カウンターは新しいかんじでスッキリ、テーブルは味があって落ち着く雰囲気にして、変化をつけています。木の色味もあえて違ったものにしているんです。
――なるほど!よく見ると、照明や扉もアンティークですね。すっきりモダンなカウンターまわりとも調和していてとても素敵です。
天谷さん:
あの扉、実は家具店でも争奪戦なんですよ。入荷したら早い者勝ちなので、サイズが合いそうなものを4枚ほどキープして、すぐにコトスタイルさんに画像を送って「この中で店に合いそうなのはどれですか」と相談しましたね。
照明に関しても、これはと思ったものがお店に付けられるタイプのものなのか、都度確認して。気軽に連絡・相談できるのはよかったです。
――全部おまかせではなく、ご自分イメージを実現できるものを自らの足を使って探されたわけですね。最後に、コトスタイルに依頼してよかったと思うことを教えていただけますか。
天谷さん:
先ほどのアンティーク家具の選定もそうですが、自分のイメージをどんどん伝えられて、何でも相談できたのはよかったです。二人三脚のような感覚でお店づくりができたなと。
ベースとなるお店はできたので、これからは装飾にも力を入れていきたいですね。壁面スペースを作家さんにお貸しして作品を飾ってもらうことも考えています。
あとは、お客様からの要望でもあるのですが、ワインの品ぞろえを増やしていくつもりです。ワインセラーは現状は1台のみですが、熟成用のものがもう1台必要になってくると思います。そのあたりもコトスタイルさんとは相談していて、いずれ置こうと思っている場所にコンセントを付けてもらいました。将来的にこうしたいという部分も含めて相談できたのは本当によかったです。
――出来上がったお店をベースと捉えて、これからさらにブラッシュアップされていくのですね!
本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。