叡電「修学院」駅から徒歩1分とアクセス良好な立地に、
この夏オープンしたのが、ちょっと珍しい
春巻き専門店「春巻スタンド ラップ&ロール」です。
店長の松山祐子さんはお店を開くまではユースワーカーという、
若者の相談支援スタッフとして働いていたという経歴の持ち主。
「お店経営については全くの素人。何も分からないところから
コトスタイルさんに助けていただいて
なんとかお店をオープンできました」と話します。
ゼロからどのように開店までこぎつけたのか、お話を伺いました。
(2017年10月18日取材)
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困ったらすぐに相談
使える裏技は全て教えてもらった気がします。
インタビュアー:
2017年7月7日、七夕の日にお店をオープンされたのですね。
松山さん:
はい。お店を始めるまでは若者を支援する相談員として働いていました。
以前から「自分でお店をやりたい」とは考えていたのですが、
なかなか行動に移すまでに至らず、昨年の春くらいから本格的に
物件探しを始めました。
インタビュアー:
今の物件はどのように探されたのでしょう?
松山さん:
ある不動産屋さんに行って探してもらったのですが、また連絡しますねと言って
それ以降、全然連絡がなかったんですよ(笑)
それでまたネットで検索してコトスタイルさんを見つけ、そのとき働いていた
職場に近かったこともあって、一度行ってみたんです。
すると、若いスタッフの方は話しやすいし、何より社長の穴澤さんが
「お店を始めるには、物件探しよりもどんなお店にしたいのか、イメージを
決めてからの方がいいですよ」と教えてくれて、次はこれくらいの値段で
探しましょうと提案もしてくれて。
初めて来たお客さんに、こんなにもたくさんのことを教えてくれるんや〜って、
びっくりしました(笑)
インタビュアー:
そうなんですね(笑)
松山さん:
はい(笑)
素人だったので、穴澤さんにいろいろ教えてもらうことで
「こんな風に物件は探せばいいんだ」と、そのときようやく分かった
くらいです。その後すぐに物件を見に行きましょう!と
穴澤さんも同行してくれて出会った物件がこの場所でした。
感覚だけでここに決めたいと言ったんですが、「いい感じにできると思いますよ」
と言われ、またすぐにどんなレイアウトになるかを提案してくれました。
インタビュアー:
コトスタイルさんの仕事、速いですね!
松山さん
本当に(笑)そのときはまだ、日本政策金融公庫さんからお金が
借りられるかどうか怪しかったんです。私は創業塾なども行ったことが
なかったですし、事業計画も最初から利益は出ないだろうと考えて、
マイナスの計画書を出したりするくらいで(笑)
公庫からお金がおりると決まるまで、店を借りる契約を待って
もらえるよう話を持っていってくれたりと、さりげなく、
使える裏技すべて使ってもらったような感じでした。
ここまで相談に乗ってもらっていて、そのときにまだコトスタイルさんに
1円もお支払いしていなかったのに、いざリフォームの話になると
「他でもお見積り取ってみてくださいね」なんて言うので驚いて(笑)
もう相見積もりするまでもなく、コトスタイルさんにお願いしようって
思いましたね。
内装リフォームやロゴ制作、
DIY のやり方までとことん相談
インタビュアー:
ここの物件はもともと何の建物だったのでしょう?
松山さん:
もともとこの地で長い間文具店をされていたそうです。でも見にきた
ときには完全にスケルトンで倉庫みたいでした。自分で選んで
おきながらも、ここで本当に飲食店できるの?と思ってしまったくらいで。
でも、「床はそのままでもカッコいいと思いますよ」と
担当の池田さんから提案いただいて、そういうのもアリなんだと思い、
カジュアルでいい雰囲気だったので、そのまま良さを
生かしてもらいました。
インタビュアー:
確かにそのままでも十分に素敵ですね。
松山さん:
ありがとうございます。内装のリフォームも何から手をつけていいのか
分からなかったのですが、すぐにコトスタイルさんがレイアウトを
提案してくれたので、イメージしやすかったですね。
カウンター下のブロック部分も、最初はシンプルに積み上げてあるだけ
だったんです。ちょっと無機質な印象だったのですが、これも池田さんに
タイルのように白の目地を入れたら可愛らしくなるんじゃないかと
提案してもらって、やり方も教わり、友人とやってみたら
すごくいい仕上がりに!
今、ソファが置いてある4人席も、最初は2人掛けのテーブルを
2つ置こうと考えていたんです。その方がお店的には効率がいいですし。
でもお客様にはのんびり過ごしてもらいたいなぁという思いもあって、
他のお店はどうですかと相談した結果、ゆったり座ってもらえる
ソファを置くことにしました。
壁と外壁だけは自分たちでやってみたかったので、細かく材料や
手順を教えていただいて、友人たちとワイワイ楽しく作業を
することができました。
インタビュアー:
コトスタイルさんは、DIYのやり方も教えてくれるんですね。
松山さん:
そうなんです。ホームセンターに行って下地を作るためのパテって
これで合ってるかなと疑問がわいたら、池田さんに電話して、
これでいいですか?って確認して。とにかく迷ったらすぐに池田さんに
相談していましたね(笑)
ソファも「こんなのを置きたい」とイメージを伝えたら、大阪のショールームを
紹介していただき見に行ってきました。ネットでも探していたのですが、
実際に座り心地など確認したかったので、実際に見られるショールームを
案内してもらってよかったです。
インタビュアー:
家具はやっぱり実際に見てから決めたいですよね。
次に、厨房はいかがですか。
松山さん:
設備の関係で厨房コーナーだけ一段高くしないといけなくて、始めは
どうかなぁと思っていたのですが、お店は基本私一人で切り盛りするので、
一段高い厨房に立つと店全体が見渡せて、ちょうどよかったですね。
コンロは三口、横にまっすぐ並んだものを入れてもらいました。
よくある三角形に配置されているものより、まっすぐ横に並んでいる方が
良かったので、ちょうどいいサイズのものが見つかって、スッキリ収まりました。
そのほか厨房に置く機器も全部相談して、値段をまとめて出してもらったんです。
それら同じものをネットで調べてみたら、ネットの方が安かったんですよ。
申し訳ないかなと思いつつも、思い切って相談してみたら、「安いなら、
絶対そっちの方がいいですよ!」と言っていただいて結局最後は
ネットで購入させてもらいました。
有り難かったんですが、工事の途中で心配になって「ちゃんと儲かってますか?」って
聞いたくらいです(笑)
インタビュアー
お話を聞いているこちらが心配になるくらいに良心的ですね!
松山さん:
そうなんです(笑)
お店のロゴも作っていただいて、お客様からも好評なんですよ。
ロゴを作る際も、半日以上時間をかけて打ち合わせをしたでしょうか。
デザイナーさんと穴澤社長、池田さんの4人で、お店に対する思いや、
やりたいと思っていることなど、話して突き詰めていったおかげで
「私ってこういうことがやりたかったんや」と再確認することができました。
とても楽しく、意味のある時間をいただいたと思っています。
インタビュアー
何から何まで、細かく相談に乗ってもらっているという印象ですね。
松山さん:
はい。選んだり決めたりすることが山ほどあるお店づくりの過程で、一緒に
考えてくれる人たちの存在ってものすごく嬉しいし、頼りになりました。
職人さんも話しやすい方が多くて、聞けば丁寧に全部説明してくれますし、
私自身100%納得して作業をしてもらっているので、本当になんの不満も
ないんです!
普通、工事が終わったら、施工会社などはお付き合いもそこで終了かなと
思っていたのですが、コトスタイルさんはオープン後もメンテナンスも
してくれるなど、これからもお付き合いが続くんだと分かったら、
すごく安心感がありました。
インタビュアー
これからも引き続き、なんでも相談できそうですね。今日はお忙しいところ
お時間いただき、ありがとうございました!
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外から中の様子がよく見えるガラス張り、とっても心地好さそうな店内に
引き寄せられるお客様も多いのではないでしょうか。
松山さんのふわっと柔らかな雰囲気と明るい人柄に
早くも地域の人がふらりと入れるような憩いの場となっているようです。
自慢の春巻はテイクアウトも可能!
実はインタビュアーのわたくし、取材後に早速
春巻きをテイクアウトさせてもらったのでした。
パリッとした川の中に具材がぎゅっと詰まっていて
とても美味しかったです。
今度は店内でゆっくりお酒とともに味わってみたい!(笑)
松山さん、どうもありがとうございました!