京阪中書島駅から徒歩4分、
地元の人が行き交う道路に面した場所にある美容室「カット専門オガワ」。
ここは店名にあるように、シャンプーやブローはしない
カットだけに特化した美容室です。
2014年12月のオープンから3年目に突入した今年、
年明けに1週間かけて店内をプチリフォーム。
先日、装いも新たにスタートしました。
プチリニューアルにはどんな思いが込められていたのでしょうか。
お店をリニューアルして改善されたこと、気に入っているところなど
リフォームをした感想を聞かせてもらいました。
(2017年2月8日取材)
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待ち時間をいかに快適に過ごしてもらうか
お客様を負担を減らすスタイルとは
インタビュアー:
お店をオープンされたのは2年前なのですね。
小川さん:
はい。
オープンから2年経ち、改善したいところがいろいろと出てきたので
少し手を加えたいと思い、コトスタイルさんに改装をお願いしました。
前回お店をオープンする際の内装工事も
一度コトスタイルさんに御見積りをお願いしていたのですが、
当初はお店の場所を大阪で考えており、大阪での施工は難しいということで、
別の会社にお願いした経緯がありました。
今回リフォームをするにあたり、京都でオープンもしていたので
改めてコトスタイルさんに依頼させていただきました。
インタビュアー:
なるほど。改装にあたって、具体的には
どこをどういう風に直したいと思われたのでしょう。
小川さん:
まずは男性も女性も、そしてどの世代の方にも
入りやすい雰囲気にしたいという思いがありました。
これまでのお店のイメージを少し変えたいなと思ったんです。
以前の店内はとにかく真っ白なイメージだったのですが、
オープンして3年目に入りますし、そろそろ自分の色をだしてもいいかなと(笑)
このお店は私一人で営業しているのですが、
女性スタイリストが一人でやっているからと内装まで女性的なイメージにすると、
男性が入りにくくなるかもしれないという思いもあって、
女性らしさというよりは、落ち着きのある雰囲気のお店にしたいと思いました。
今回、床はコンクリートをイメージしたフロアタイルを張って、壁紙もグレーで統一。
大人っぽい落ち着いた印象になったと思います。
インタビュアー:
そうですね。ゆっくりくつろげる雰囲気です。
あとお店に入って一番に目に付いたのが、床に書いてある案内ですね。
小川さん:
そうなんです。カットしている間に次のお客様が来られたら、
私一人なので、案内することができないんです。
予約制はとっていないので、決まった時間にお客様が来られるということもなくて、
お客様が来られたらまず何をしたらいいのか、
すぐに分かっていただけるようにしたいという思いがありました。
以前も壁に案内を貼ってはいたのですが、見てくれるお客様とそうでない方もいて、
どうしたら分かりやすく伝えられるかなと悩んでいたんです。
それで、あるとき駅のホームにあった案内を見て、それをヒントに
壁ではなく床にシールを貼った方がインパクトがあって、
お客様には見てもらえるんじゃないかと思い、
コトスタイルの森さんと一緒に相談しながら決めました。
インタビュアー:
確かに常連さんなら流れが分かりそうですが、
初めての方は案内がないと戸惑いそうですね。
床のシールは目を引きますし、分かりやすいですね。
小川さん:
ありがとうございます。おかげさまでお客様にも好評です(笑)
もう一つ、待合スペースも今回のリフォームで大きく改善できて
私自身満足していますし、お客様にも好評で、やってよかったなと思っています。
インタビュアー:
どんな風に変わったのでしょう?
小川さん:
お客様には来られた順に奥の椅子から座ってもらいたいと思っているのですが、
前の人が奥の椅子に移動しても、次にずれてくれないお客様もいらっしゃったんです。
私としては来られた順に座っていただかないと順番を把握できないということがあったり、
以前は待合スペースからカットするところが丸見えだったので、
お客様同士少し気まずさもあったりして、待つ間も何とかお客様に負担なく楽に待ってもらえないかと思っていました。
それでまず椅子は、クッションの入った座り心地のいいものに変えて、
プライバシーの配慮という意味で椅子と椅子の間に小さな壁を作って仕切りを作りました。
席を区切ることで、お客様も奥の席が空くと自然と移動してくれるようになりました。
カット中はやはり集中したいので、
それ以外のことはお客様にすべてセルフで動いてもらえるのがベストだと思って取り入れたスタイルですが、
リフォーム後はお客様にも「待つのが楽になった」とおっしゃってもらって、嬉しかったですね。
インタビュアー:
お客様の動きが、入口から円を描くように決まっているのですね。
小川さん:
ええ(笑)お客様にはお店へ入ってきたらまずは待合スペースに座っていただき、
店奥から鏡の前に移動して、カットが終わったらそのままドアから出ていくという
無駄のない動きをしていただければと(笑)
カットスペースと待合スペースの間の仕切りも、
ボードやすりガラスなどで完璧に壁にしてしまうと圧迫感があるので、
格子にして向こうの景色も少し見えるけど、
視線は合わないという絶妙な幅を追求しました。
見えつつ見えていないという、チラリズム加減が難しかったですね(笑)
インタビュアー:
グリーンがちょうど目線の高さに置いてあって見えるようで見えない
いい感じですね。
小川さん:
ありがとうございます。全部の席に座ってみて自分で確かめました。
インタビュアー:
入口にはキッズコーナーもあって、お子さん連れの方も来やすいですね。
小川さん:
はい。以前はクッションの囲みがなかったので、
お子さんが靴のまま上がったりということがあったのですが(笑)
今回囲みを作ったら、靴のまま上がるということもなくなりましたし、
中で遊んでくれるようになりました。
インタビュアー:
美容院へ行くと、シャンプーやブローに時間がかかって
子連れだとなかなか難しいですが、ここならカットだけさっとしてもらえたら
子育てに忙しいお母さんもまめに来られそうですね。
小川さん:
そうですね。カットはお一人だいたい15~20分くらいで終了するので
お忙しい方もサッと寄っていただいて、さっぱりして帰っていただければと思います。
インタビュアー:
それはいいですね!
小川さん:
ありがとうございます。
いづれは一人25分くらい時間をかけてカットできる予約制にしたいと考えています。今回のリフォームは、その準備段階の意味もありました。
インタビュアー:
そうだったんですね。今後の展開も楽しみですね。
今日はどうもありがとうございました!
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これまでのカット専門店のイメージとはまた違う、新しいスタイルの美容室。
カットに特化した手頃な料金設定の中で、いかにお客様に快適に過ごしてもらうか?
小川さんのその熱い思いが、今回のリフォームに
すべて込められていたような気がします。
小川さま、どうもありがとうございました!