賃貸借契約書は決して同じものではない事に注意。
オミセツクルコラムテナント仲介編という事で
今日は、とっても大切な賃貸借契約書について書きます。
「契約書ってどれも同じでしょ!?」
「だったら、やるしかないから、さらっと目を通すわ。」
もしも、そんな風にお考えならば、要注意です。
ひとつひとつがその物件の背景に沿って作られているんです。
失敗しない為のポイントひとつめは当たり前ですが
しっかりと契約書の条文に目を通す事です。
そして、わからない事は説明する宅地建物取引士さんに
しっかりと納得するまで質問しなければいけません。
どの契約でもやっていることだと思って、
さらっと流してしまうと、実は危険な文章が潜んでいるかもしれません。
譲れない条件交渉は契約前に
家賃や保証金といった条件って交渉することが出来るのか。
家主さんだって、いつまでも空いているよりは、
早く入居者さんが決まって、安定して家賃収入を期待しているので
もちろん、条件交渉は出来ます。
物件の案内時にもらった資料に書いてあるものは
あくまでも、家主さんが提示した内容。
それを受けて、希望を伝えるというのが条件交渉です。
ただ、この条件交渉タイミングが大切です。
そのタイミングとは、一番はじめの入居申し込みの時です。
申込書とは契約の意向を伝えるものです。
これを持って不動産屋さんは家主さんの元へ伺って
「こういった方が物件を借りたいとおっしゃってます。」
といった感じで商談を進めていきます。
このタイミングなら、気持ちよく条件をのむか判断できます。
しかし、この機を逃してしまうと、直接ならまだしも
代理の不動産屋さんが、「実は家賃を下げて・・・」
といった感じで交渉をする事になりますので
家主さんとしては、「え~っ!決まってたのに・・」ってなるのです。
そう考えると、タイミングってとっても大切ですよね。
出ていく時の事まで想定した契約を
最後に気をつけたいのが、あまり考えたくない出ていく時の事です。
入居中って意外と何も起こらなければ、何もありません。
それよりも、実は出ていく時の方が、結構いろいろあります。
そもそも、退去するには通知してからどれくらいかかるのか。
出ていくときに、原状回復ってやつしないとダメなのか。
原状回復って、何をさせられるのか、、、不安ですよね。
といったように、出ていくときっていろいろあるんです。
そこで、まずオサエテおきたいのが退去予告。
解約通知をいつ行うかってやつです。
これは、短ければ短い方がお得です。
家主さん的には、次の入居者さんを探す期間の為に
長い時間をとっておきたいって考えておられるので
しっかりと、ご相談して頂きたい出ていくときの約束です。
それと、原状回復。出ていくときに入った時の状態に戻す
といった約束なのですが、結構な割合でついてきます。
お金をかけて造作したのに、お金をかけて壊さないといけない。
テナントを借りるのって本当に大変だと感じます。
なぜ原状回復が必要なのか、これは次の入居者さんの幅を
狭くしないためにあるものなのです。
例えば、飲食店で出て行かれた物件の後に
美容室を作ろうと思ったら、解体費用が余計にかかります。
壊した後なら、美容室でも飲食店でも入りやすくなります。
だから、現状に戻してほしいという訳なんです。
ただ、最近は居抜き物件なんかがメジャーになっているので
そう決めつけるわけにもいきません。
このような出ていく時の事もしっかりと双方納得いく
形の契約書になるようにしたいものです。
おろそかにしがちな賃貸借契約。
こんなことをコラムで書くのには理由があります。
実は、多くの方が物件を探すのに苦労される結果
契約書まで集中力がもたない方が多いのです。
それに対してしっかりとサポートしてくれる
仲介会社さんだったらまだしも、そうじゃない場合は
契約書の内容だけが残ってしまいます。
事業をする上でかかせない物件。
長く付き合っていかなければいけないからこそ
妥協なく取り組んでほしいものです。
テナント仲介編という事で賃貸借契約をピックアップしました。
最後までお読みいただきありがとうございます。