気に入った物件が決まってしまった。
飲食店や美容室といったお店を出して開業をするには
当然「物件」が必要になります。家賃や広さといった条件に
人通りや近隣施設といった立地等を慎重に検討して
これだ!といった物件を選ぶのが、最初のステップです。
しかし、単純に良いテナントはすぐに決まる為、少ないという事と
お店を出したい方は、逆にたくさんおられるといった理由から。
物件探しに多くの方が苦労されているのが現状です。
中には1年以上も物件を探される方もおられます。
そんな中、気に入った大切な物件を別の方に
決められてしまったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで、物件を取り逃がさない為の方法を
日々物件紹介をさせて頂く僕達なりに考えてみました。
下記より、物件を取り逃がさない3つの方法を書いています。
1.「事業計画」に基づいたスピーディな決断!
2.「仮押さえ」による安心・確実な物件チェック!
3.たくさんの物件を見る事が物件の決め手!
「事業計画」に基づいたスピーディな決断!
不動産屋さんの情報データベースといわれるレインズには
毎日30件程のテナント情報がアップされています。
これは多そうな数字に見えるかもしれませんが、
物件を探す人や京都の不動産会社の数と比べると少ない数字です。
現在当社でも、数名の方の物件を日々チェックしておりますが
それでも、1日の中で1人ヒットすれば良い位のものばかりです。
そう考えると、同じような場所を探されている方が多い為
物件が出たタイミングで競争が始まるのは容易に想像がつきます。
そんな中、巡り合った物件を取り逃さない為にやる事
それは、事業計画書に基づいたチェックをするという事です。
誰に、何を、どのように、とった事業の内容から
売上や原価、販売管理費といった収支計画まで
どの程度の内容の事業であれば、採算がつくのか。
どんな事業をやろうと考えておくのかといった事を明確にしておくのです。
実は、事業計画書を作らずに、まず物件から探す方がおられます。
しかし、計画がない為、なんとなく良さそうな物件であっても
その物件の良さに気付く事ができず、物件を決断する事ができません。
物件に合わせて計画書を作ろうと思っても、一日二日で出来るものではなく
計画書を作成している間に、他の方が申込みをされてしまいます。
このように、物件に出会ったタイミングで借りるか借りないかを
決断できるように事業計画をまとめておく事が重要となります。
「仮押さえ」による安心・確実な物件チェック!
事業計画書の内容におおむね沿っている。
席数も確保できるし、人通りも客単価も大丈夫そうな立地。
しかし、まだ申込みを入れるには足りません。
物件取得費や、店舗改装費といった事業資金について
本当にこの物件で実現できるのか、物件のチェックを行います。
そこで、覚えておいてほしいのが「仮押さえ」です。
この「仮押さえ」によって物件の募集をストップしてもらう事で
安心して開業できるように調査を行います。
まずは、店舗デザインを任せる企業に物件を見てもらい
お店のレイアウトを作成し、工事費用を算出します。
仮押さえの期間は物件によって異なりますので
不動産屋さんとの調整が必要になりますが、
仮押さえの期間の中で、必要な情報が得られるように
デザイナーや工務店などの調整を行います。
その期間に、自らは席数等の事業計画書との細かな差異を
チェックする事で、さらに事業計画の詰めを行います。
このように仮押さえをする事で、安心・確実に
このテナントで事業を行うかといった判断を行う事ができます。
逆に仮押さえをしていないと、物件の調査を行っている間に
別の方が申し込んでしまう事にもなりますので注意が必要です。
たくさんの物件を見る事が物件の決め手!
はじめての開業であれば、事業が軌道に乗るかどうか
不安の中で、決断を行わなければいけません。
いくらしっかりとした事業計画をつくったとしても
事業がうまくいくかどうかはわかりません。
本当に、この場所で良いのか、この場所で成功できるのか
他の物件はないかといった事も頭をよぎるでしょう。
その為にも、出来るだけたくさん物件を見る事が
物件を決断する為に、とても重要だと感じています。
いくつも物件を見てきたから、この物件しかないんだという気概か
少ししか見ていなかいから、ココに決めてもよいかといった不安。
実際に事業をはじめてからも、大きな影響が出そうです。
以外と、不動産屋さんの案内の前に物件の外だけ見たり
とにかく物件資料の状態で省いてしまう方もおられますが
少しでも気になるのであれば、物件の中まで足を運んでほしいと思います。
物件の資料には書ききれない、空気感や素材感が物件にはあって
そんなコトも含めて、物件選びをしてほしいと思います。
そして、そんな色々な情報を自分なりに解釈する事で、
結果、スピーディに納得のある物件決断ができると思います。
事業計画もバッチリで、予算も問題ないのに
少しの迷いのせいで、他の方が物件を申し込んでしまうのはつらいですよね。
失敗しないために、しっかり準備をしてほしい。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。
当社では、テナント仲介から店舗のデザインや施工まで
ワンストップで開業者さんの開業サポートを行っております。
その中で、多くの課題や問題に気づきました。
今回は、その中で物件を取り逃がしてしまうといった
開業準備における失敗について書いてみました。
3つのコトに共通するのは、しっかりとした準備だと思います。
開業というのは、多くの方がはじめて経験されます。
それゆえに、知らなかったという事が本当に多く
知っていれば、おきなかったというトラブルが多いのも特徴です。
大丈夫だろうといった甘い考えで、結果うまくいけば
何も問題はありませんが、何かあった時には
取り返しのつかない事になってしまいます。
コツコツと貯めた開業資金がなくなってしまったり
開業をあきらめないといけない状況になる事もあります。
今日は、このあたりで、またお店の開業に関する情報を
コツコツと更新していきたいと思います。
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5月16日(土)に開業セミナーを開催します。
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