四条寺町…。観光客で、地元の買い物客で、
京都市内でも最も多くの人通りで賑わう界隈から、
少し南へ歩いた所にある「Sleeping Beauty」さんは、
インディアン&ハワイアンのジュエリー、雑貨の専門店です。
今年で開店10周年を迎えるのを機に、
お店の内装と、外装をリニューアルなさったという、
オーナーの越路有紀子さまに、お話を伺ってきました。
(2014年5月8日 取材)
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インタビュアー:
5月1日で開店10周年とお聞きしました。おめでとうございます!
オーナー様:
ありがとうございます。
インタビュアー:
インディアン、ハワイアンジュエリーを扱うお店を
開かれたきっかけを教えてください。
オーナー様:
はい。学生時代から自分で何かをしたい、
お店をしたいと思ってきました。
ずっと、ネイティブな雰囲気があるジュエリーが
好きだったんです。ハワイアンでも、インディアンでも、
ジュエリーのモチーフになっているものには、
すべてに意味が込められているんです。
そう、たとえば…このインディアンジュエリーの
モチーフ「羽」の場合でお話しますね。
ネイティブアメリカンの人たちは、自然の草木に
精霊が宿る、と考えています。
そして、精霊を宿す草木を育む太陽が「神様」、
その「太陽と人間」のあいだを行き交う「鳥」を、
神様の使いであるとし、大切にしているんです。
神の使いである、鳥の羽に願いを込めれば、
その思いが神様に届く…ネイティブアメリカンの人たちは、
ジュエリーのモチーフに、そうして、ひとつひとつ、
意味を込めているんですよ。
インタビュアー:
なるほど…こうしてオーナー様のお話を聞きながら
ジュエリーを見ていると…作り手さんの、
自然に対する敬虔な心が伝わってきますね。
オーナー様:
そうなんです。あ、こちらも見てみてください。
コレ、何かわかります?
インタビュアー:
ええっと…玉のような、粒のようなモチーフですね。
オーナー様:
これは「雨の雫(しずく)」です。
ネイティブアメリカンの人たちの住まう地域は、
乾燥した砂漠地帯でしょう?
だから、水の恵みの象徴である「雨のひと雫」に
、感謝、願い、想いを込めたものなんです。
モチーフだけでなく、使われている石にも、
意味が込められていますよ。
ターコイズには「成功・幸運・旅のお守り」の意味が、
オニキスには「魔除け、体調を崩さないように」の意味が、
ラピスラズリには「幸運を導く、チャンスを成功へ」の意味があります。
そうそう、こちらの石は、インディアンの間で
神聖とされているホワイトバッファローと同じ色の、
とても稀少なターコイズなんですよ。
インタビュアー:
ブルーではなく、ホワイトのターコイズですか?
それは珍しいですね。
オーナー様:
はい。でも、お客様には、難しく考えすぎず、
「自然に目に留まったもの、
手に取ってみて何か感じるもの」をと、おススメしています。
その上で、石やモチーフに込められた意味を
汲み取ってもらえたら嬉しいです。
インタビュアー:
オーナー様の、ジュエリーに対する想いを伺っていると、
あっと言う間に時間がたっていきますね。
オーナー様:
ええ、それがね…わたしのお店、ジュエリーに対する想いを、
理解してカタチにしてくれる所が…なかったんですよ…。
コトスタイルさんの他にも、
何社かにお願いし、見積もりも取りましたが、
「え?今、私が話したコト、ほんとに聞いてる?」って(笑)
そんな中、コトスタイルの担当者さんは、
わたしの想いやイメージを聞き取った上で、
その場で絵を描いてくださったんですよね。
インタビュアー:
デザインのラフ画のようなものでしょうか?
オーナー様:
はい。現状のお店の状態に、私が話したイメージを
織り込んだ「絵」をね。その絵を見て「こんなことをキチンとしてくれる、
私の想いをカタチにしてくれる。
コトスタイルさんなら、きっといいお仕事を
してくださるのではないかな」って。
今回は、内装、外装だけでなく、ジュエリーを陳列しつつ、
収納もできる家具を発注しました。
床の白いパイン材に合わせた色味にして…
色サンプルを見ながら、何度も、細やかに対応してもらえました。
そうそう、エントランスの取っ手もいいでしょう?
これは元々の鉄製の取っ手から、お店のイメージに合わせて
「流木」を取り付けてもらいました。
そのままだと、お店のシャッターに引っかかってしまうので、
短めの「受け金具」で調節してもらいました。
インタビュアー:
施工中に何か困ったことはありましたか?
オーナー様:
私は、施工の間に、アメリカへ買い付けに行っていたのですが…
工事中警備会社の配線が切れてしまったそうです。
でも、すぐ復旧できたそうですし、以前はむき出しになっていた配線を、
美しく納めて、お店のアクセントになるようなインテリアにしていただきました。
あとは、少し工期が延びたことぐらいでしょうか。
インタビュアー:
ほんとうですね!温かで、自然な感じが、
お店とオーナー様の雰囲気にぴったりですね。
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ハワイアンと、ネイティブアメリカンのジュエリーや雑貨が
醸し出す「癒し」のせいでしょうか?
オーナー様のお話を伺っていると、あっと言う間に時間が経っていきます。
お店は『生き物』、来て下さるお客様との関係によって、
動いていくものなんですよ」とのオーナー様の言葉をかみしめながら、
お店を後にしました。Sleeping Beauty様、
お忙しい中、どうもありがとうございました。
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