山城高校サッカー部前田監督の還暦祭
先日、高校時代お世話になった前田監督の還暦祭に行ってきた。
先輩や後輩と共に、終始大爆笑の還暦祭だった。
昨今、部活や習い事等の子供たちに対する過剰な教育が問題になっている。
事実強豪のチームでの体罰がメディアでニュースになっている。
最近では、過剰なトレーニングによって京都の伝統行事の大文字駅伝が中止となり
みやこキッズランという記録会に変わった事がニュースにもなっていた。
だけど、振り返ると僕はサッカーをやっている環境で
そのような指導者による過剰なコーチングを受けた事は全く覚えていない。
本当に恵まれた環境でサッカーをする事ができていたと思う。
だから、今でもこうして、久しぶりにあった仲間で大笑いできる。
これは、本当に感謝しないといけないことだと改めて感じる。
先輩も優しく、楽しかったし、唯一辛かったのは、レギュラーになれなかった事と
高2の最後に部活をやめて、新しい目標へと切り替えた事だ。
もちろんあの時の選択によって今があるから、一概には悪かったとは、言い切れないが
続けていたらという気持ちが、以外にもこんなにも引っ張るものだと今になって感じる。
もちろんトレーニングは厳しく走りきれない自分が辛いときもあったし
仲間からのボールを受けれず、厳しい言葉を受けた事も辛い経験だし
休日にグラウンドまで行っても試合に出ない悔しさもたくさん味わった。
そんなひとつひとつの事が、悔しくて悔しくて、帰ってよく泣いていた。
だけど、仲間に誘ってもらって毎朝6時にグラウンドに行って自主練を続けた。
そんな事を、前田監督は見てくれていて、突然Aチームで試合に出させてもらった。
そして、仲間からは奇跡のゴールと言われる1点を決めた。
あの時の事は、一生忘れない武勇伝になっている。
一点とった事ではなく、努力を続ければ誰かが見てくれている
そして、そんな努力はどんな形かわからないけど、必ず帰ってくると気づけた事だ。
自分がついていけなかったのは、自分の責任であり
さらに、Aチームへと引き上げてもらったにも関わらず、
やめてしまった事はものすごく悔やんでいる。
補欠でもやれる事はあるし、セカンドチームとして紅白戦にも出ていたので
必死でやる事で、トップチームは、もっと強くなり、相互に強化できたはずで
レギュラーじゃないと意味がないと、思ってやめた事は
なんて、しょうもない判断だったと、今になってすごく反省している。
そして、やめた後、選手権京都府大会決勝でチームは洛北に負けた。
サッカーはやめていたけど、一緒になってみんなで泣いた。
それからも長い付き合いで、いつもあったら爆笑している。
今回、自分たちの代が中心となって、還暦祭をやって
こんなにずっと笑い続けたのは本当に久しぶりというくらいに笑った。
選手権に出て準優勝された世代の方々や
ひとつ上の選手権に出た先輩たちも、一緒に大爆笑の一日だった。
サッカーって素晴らしいスポーツだと改めて思った。
それと、そんなサッカー部で、ひとりひとりに対して向き合い考えてくださった
すごい組織にしてくれた人が前田監督という人だったと改めて気づく事ができた。
こんな今でも大爆笑できるような組織。
こういう組織が強いと改めて思った一日だった。
今、自分はコトスタイル株式会社と株式会社グッドランプで
たくさんのスタッフの組織のトップとして経営をしている。
もっと一人ひとりと向き合えるようにならなといけない。
今のメンバーで将来、今の事を語りながら、笑い会える組織を創りたいと本気で思った。
一人ひとりの個性を見続けて、組織をまとめる
前田監督のような人が、こんな近くにいたんだなと改めて気づいた一日だった。
財務諸表には現れない、無形資産という
もっと、一人ひとりが笑える組織を作ろうと思う。