すべてのスタッフや関係者の皆様へ
※5周年記念事業の時の集合写真(2016年)
気がつけば8月に入っていて
本当に落ち着く暇もなく時間が過ぎていた。
久しぶりに東京へ来ていろいろ刺激を受けながら
当時働いていたことを思い出したり
当時と大きく変わっている景色を見て
京都との違いを感じたり、
一方で変わらない部分を感じたりしている。
そして、ふと13期に入っていた事に気づいた。
世間的にはコロナも5類となり、
店のパーティションがなくなっているのを見ると
今ではなんだったんだろうというくらいに
コロナ前に戻ってきているのかなと感じてしまうけど
全然そんなことはなくて、コロナによって
色々なものが変化した1年だったと感じている。
コロナ前のようなスピード感のある出店状況は
銀行さんの慎重な融資姿勢に伴い、時間をかけたものとなった。
また物価上昇や経営環境は個店へ厳しい影響をもたらしている。
このような中でも出店したい人たちはおられる。
しかし、一方で出店してもよいのかという感情がないとはいえない。
当社でも、その影響によって、時間をかけて計画した
お客様の気持ちが持たずに出店を断念されるケースを多々見てきた。
このような状況が決して悪いとは全く思っていなくて
むしろ良かったと僕自身は感じている。
コロナだから、物価上昇だから、景気が悪いからやめておこう
そういう感情では、正直この先の不確実な世の中で
経営を行うという事は、本当に難しいと思うからだ。
だけど、かといってそんな人たちにとって
僕たちは知らんふりをしていてもいけないと思っている。
時代が変わってから、環境が変わったから
だからこそ、当初の想いとして出店しやすい世界を
僕たちが考えて考えて考え尽くさなければいけない。
銀行さんの融資が厳しくなるのは当然だし
世界経済を見ると景気が悪化するのもよく分かる。
昔はよかったなんて、ほんの数年前の話をしている場合ではなく
もう、変わることを前提に頭を切り替えないといけない。
前置きが長くなってしまったけれど
このように、僕たちの業界は大手企業から中堅、小規模まで
軒並み業績が悪化しているというデータも確認している。
街が明るくなる為の場づくりの仕事が衰退するという意味は
ESGやSDGsといった社会的な影響に比べると
優先度は低いかもしれない。
だけど、本当によいのだろうか
みんな、何のために働いているのか、何のために生きているのか。
何のためにがんばっているのだろうか。
そして、そんな自分たちが笑える場所。
昔の仲間とアホな話がつきない飲食店だったり。
ちょっと気分を変えるためにいく美容室。
しんどい日々のご褒美として過ごす非日常の空間
僕たちはそんな場所をつくりながら
みんなが喜んでくれる、楽しんでくれる場作りを
毎日真剣に取り組んでいる。
そして、それには、スタッフや職人さん
他にも顧問の士業のみなさん、あらゆる関係企業。
その家族の皆さんに支えられてこそだと思う。
もちろんお客さんも。
ほんとうに、このような厳しい業況の中で
多くの人達のおかげで生かされていること
本当に毎期のように言っているけれど感謝しかない。
2年前、コロナの真っ最中から通い出した
グロービス経営大学院でも卒業年度となり
かなり経営についても充実した学びの機会を頂き
その学びを日々の経営へと持って帰る中で
いろいろな変化が生まれていると感じている。
2年前は基礎的なことを学びながら
切り取った学びを実践で使う難しさに直面して
1年前はようやく繋がりだした学びだけど
何か大きなバイアスがかかってうまくいかなかった。
だけど、今年は繋がりがより強いものになって
やるべき事の解像度がめちゃくちゃ高まっている。
実は、まだ今年の経営方針は決定していない。
今までは、僕がトップダウンでこうしようという話で終わっていたけれど
今年からは、みんながいかに納得できるかにこだわりたいから
みんな本当に忙しい時間の合間の時間をもらって
経営会議を重ねている。
昨年は具体的に人材マネジメントのところを個人的には設計したのと
全員で新しいホームページを一から作り直す事に挑戦した。
とても時間がかかったけれど、この大きなふたつをなぜ行ったのか
そんな意味を、感じてもらえると本当に嬉しいと思うけど
自分の技量では、まだまだだと思うし、ここからいかに
日々の仕事の中で、みんなと接するかが重要になると思う。
業界全体は厳しい業況感だけど
実は、僕たちも決して良いとはいえないけど
相対的にみれば、かなりポジティブな印象を持っているし
やっぱり素晴らしいスタッフ、そして職人さん
関係企業の皆さんと共にやってきたことは間違っていなかったと確信できる。
13期はおそらく少しずつ景気も良くなるだろう。
まあ、決してそこまで変わらなかったとしても
万が一、さらに悪化したとしても
僕たちがやっている仕事の方向性は変えずに
さらに想いの部分をサービスへと繋げられれば
きっと、みんな良い仕事の中で
自分がいつの間にか成長していることを感じながら
その成長をまた、人のために役立てたいという想いのサイクルによって
きっと、良い企業へと成長できると感じている。
やることはたくさんあるけれど
まったくやることが見えていなかった時に比べると
かなり良い状況だと自分でも想うし
今年は、自信をもって前に前に進んで行こうと思う。
そして創業年度からお世話になっている職人さんや士業の先生方
創業以降に僕たちの想いに共感してくださりジョインしてくださった皆さん
他にも多くの関係会社の皆さん
そして優秀なスタッフのみんな
この場をお借りして本当に感謝しております。
13期もいつも通り楽しくやって行きましょう。