既存事業を深めることと、新規事業を生み出すことについて

両利きの経営を取り入れる為の難所とは

”両利きの経営”

 

大学を卒業して東京にある店舗設計の会社に勤めはじめます。

飲食店、美容室、小売店などを手掛けさせてもらい経験を積みます。

そして、関西に戻り不動産を学んだ後にコトスタイルを起ち上げました。

お店づくりの不動産と建築という専門分野をつなぐ

そんなコンセプトが認めてもらえた事で少しずつ大きくなりました。

 

お店づくりの常識を変える。そう思った理由は東京で勤めていたときのこと

物件探しでは建築のアドバイスが足りずに、無理な契約をする人が居たりと

不動産と建築が別々という問題に毎日仕事で違和感を感じていました。

だから関西に戻って不動産を学んだときは、なるほどって思ったし

きっとお店をやりたい人に喜んでもらえると心から思って独立しました。

 

まあ、そんな話はいろんなところで書いているので今日は控えめに

では、僕達はこの次どうしていくのか?

既存事業を深めながら、新規事業を創り出そうと期初会議で話していたけど

まさに、それが両利きの経営であり、今後マストな経営課題であり

さらには、その両利きの経営についての難所の数々が書かれていた。

 

例えば、サクセストラップについて、今のビジネスへの危機感。

従業員は実際どこまでもっているのだろうか。

なんとなく毎日仕事をしていると、危機感どころか、平凡な日々としてさえ捉えてしまう。

でも実際はすごいスピードで環境の変化が巻き起こっている。

実際今、第四次産業革命を読んでいるけど、もうやばいことになってる。

今のビジネスが当たり前に存在するなんて思うと本当にやばいけど

そんな事を考えながらビジネスをしている人はどれくらいいるだろうか。

 

でも、これが考えていないからだめなのではなく

考えないということが当たり前であり、それこそがサクセストラップであり

イノベーションに対する阻害要因になるという話だった。

当社でも思い当たる節はたくさん浮かぶ。

ただ、これは決して従業員が悪いのではないということも書かれている。

両利きの経営を実践するためには。やはりリーダーの理解が必須。

 

既存の事業を深めるということすら大変な上に

新しい事業を創ろうとするということなんて馬鹿げている。

そんな時間はないし、そんな無駄なことに時間使えるのか。

既存の事業なら働いて帰ってくるものが経験上理解できるけど

新しいことなんて本当にやる意味とか意義とかすらも想像しにくい

ここに、両利きの経営の難しさがある。

 

では、リーダーに求められることとはなにか。

簡単にいうと、今のビジネスを深めることと、新しいビジネスをつくること

これは全く別物の仕事であるということ。

別物の仕事だから組織、必要な人材、人事等あらゆる事が変わる。

だけど、これを今のビジネスと同じようにやってしまうところに

両利きの経営の難所が眠っている。

 

これらを理解して、いかに今のビジネスと新しいビジネスを進められるか。

経営者としてリーダーの技量が試される。

今僕達も14期に入り、ワンストップサービスという創業時のビジネスから

テナント開発、リノファク、テンポカスタムといった新たなビジネスを進めている

もちろん、これだけで終わるつもりもないし

これだけで満足できるような企業にはなれないと思っている。

 

あと、事業を創出するときに忘れてはいけないこととして

CVP、利益モデル、経営資源、プロセスの整合性を大切にしなければいけないということ。

また、今の事業を進めながら新たな事業を創り出す時には

何を忘却し、何を借用し、何を学習するのかという点を丁寧に考えること。

ここは、いざというときに忘れないように抑えておかないといけない。

自分が忘却の阻害要因にならないよいう注意を払わないといけない。

 

ずっと、両利きの経営という書籍の事は知っていたけど

今回こんなタイミングで出会えた理由がいつもの大学院の授業。

今回はイノベーションによる事業構造変革(BTI)という授業だったけど

本当にいつももタイムリーに学びと出会えることに感謝しかない。

 

そして今日はファイナンスⅡのレポート提出日。

昨日も遅くまで勉強会してレポート仕上げて

入学したころに比べたら、だいぶスッキリした気がする。

正解のない不確実な人生だから、こういう学びが判断軸を支える。

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論   タグ:   この投稿のパーマリンク

家元による新刊記念イベントに行ってきました

仕事しろ! 笑

こちらのブログでも度々記載している家元こと鹿毛康司先生。

大学院のカスタマージャーニーとブランディングという科目でお会いして

とんでもない3ヶ月だったけど、とんでもない学びを経て

今では、うちの会社でも教えにそって色々やろうとしている感じで

思いっきり背中を押してもらっていると勝手に思っている方です。

 

そんな家元(事情によりこう呼ばせてもらってます)の新刊が出て

大阪で出版記念の読書会をやってくれるという事で行ってきました。

久しぶりの家元節のトークにウルッとしながらワイワイ同期と飲んで食べて

あっという間に時間は過ぎちゃいましたが、その後も二次会へ!

授業の日は必ず行ってたぼんくら家さんにも行けたし最高。

今でもこうして関わってくださる家元の凄みに感動っす。

 

そんな家元の書籍から印象的な言葉をピックアップ。

 

“「お客様が応援してくれたとき、仕事はかならずうまくいく」、

そして、「応援者の数が多いほどに、仕事そのものが大きくなっていく」“

これはなんとなく自分も仕事しながらめっちゃ感じるところ。

やっぱり根っこは人であり想いからくる行動なんだと思う。

 

“事実を確認し、環境を分析し、論理立てたビジネスプランに仕上げることも大切です。

しかし、どのような企画であっても絶対に欠かしてはいけない心臓部があります。

それは、「お客様のことを考える企画になっているか」です。”

当たり前のようだけど、ついつい当たり前にできなくなってしまう事。

本当にこの言葉は常に自分に問いかけないといけないし

意識的にやりながら無意識化できるレベルまで余裕で引き上げます。

 

“世の中には「どのような人」がいるのだろうとたくさん人を見渡し、

「喜ばせる人」を決める。その人に「何で喜んでもらうか」を考える。

この思考をしっかりと応用すれば、

面白いほどに市場にいるお客様が見えるようになります。“

喜ばせる人を決めるという言葉が結構刺さった。

誰にでもというわけにはいかない。

だから自分が使える残りの時間を誰に使うかは真剣に考えないといけない。

 

“心の底から。その人のことを幸せにしてあげたいと思うこと。

どうすれば喜んでもらえるかを真剣に考えること。それが最初の一歩です。”

これは愛する人にもできているか改めて問い直し。

身近な人にもできてないのなら、出直すしかない。

でも、まだまだ十分間に合うから、切り替えっす。

 

“私たちはもっともっと、お客様に愛情を持ち、

どんな人なのか、どんな価値観をもっているのか、どうすれば喜んでくれるのか。

その人から人生相談を受けられるくらい、理解する必要があるのだろうと思います。”

ついついセールスに走ってしまいそうになるかもしれない

お金にひっぱられそうになるかもしれない

でも、なんのために働いてるのかってところ

ここを真剣に考え抑えておけば、そんなかもしれないなんてことにはならない。

 

いや、まじで激アツっす。

これからの人生にまじ生きるっす!

ほんとに受けて良かった。

死にそうだったけど。笑

今だから笑える。

笑えるっていいなあ。

 

とまあ、間違えないでくださいね、この本は恋愛の本じゃないんです。

でもこんなにも愛について書かれているということが家元なんです。

本気で人のことを愛するように、仕事にも愛を注ぐ。

家元の愛をめちゃくちゃ注入してもらいながら

そんなふうにブランディングを教わったと感じています。

 

そして今、まさにコトスタイル株式会社で、ここすごく考え尽くしています。

仲間が本当に一生懸命一緒に考えてくれていて泣きそうになるくらい。

これは、本当に家元のおかげやと思っています。

 

コトスタイルも、7月からブランディングやるぞー!!

なんて、まずは定義抑えるところから基本に立ち返りつつも

定義がずれて、議論が混乱することもあったけど

まずは、心合わせができるとこまで進めた。4ヶ月かかったな。

若いメンバーを中心にやってもらったのが本当に熱かった。

みんなの心の声も聞かせてもらえたしよかった。

ここから、ブランディングは第二章に入る予定です。

家元の教えはまだまだ続く、、、

 

とまあ、無双の仕事術。決して誰だって無双になれるなんてわけはないと思います。

だけど、本当にそこまでやってるか?愛も仕事もってことなんだと思います。

きっと、そこまで夢中になっていたら、きっとそれが無双なんだと思います。

テクニックとかお作法とかじゃない、熱い想いを仕事にも人にも注入する。

ほんで、僕もこの想いを自分だけじゃなく人に伝えられるようにならないといけない。

 

そんな素敵な想いが詰まった本なんで。

よかったらポチってください。

無双の仕事術。

 

そして、懇親会のときに書いてもらったサイン。

まあ、そういうことっす。笑

頭はなんのために使うのかってわけなんです。笑笑

俺も無双でいく!

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論, 素敵なコト, 読書メモ   タグ:   この投稿のパーマリンク

人を中心としたデザインアプローチ

デザイン思考が世界を変える

7月に入り大学院の科目が変わった。

DTU デザイン思考と体験価値

BT Iイノベーションによる事業構造変革

どちらもずっと取りたかった科目。

ちょうど先週どちらもDAY1を終えてきたけど

めちゃくちゃ面白かった。(※すでに2つの科目は修了済)

 

とまあ、面白いで済ませてたらダメなんだけど

デザイン思考でもっと新しいビジネスに挑戦したいし

新しいビジネスを新規事業へと昇華させるための

難所や要所はしっかり学んでおきたいので

いつもながら、履修のタイミングはすごくいいと思う。

というか、どれとっても良い感じになるんだけど。

 

そして今日はデザイン思考が世界を変えるという

IDEOの社長兼CEOのティム・ブラウンさんの著書。

デザイン思考の予習として読んだけど

この人を中心としたデザインという意味

さらにデザインという意味の範囲。

ここは本当にしっかりと抑えておかないとやばい。

 

「デザイン」が「デザイン思考」へと進化するにつれて、

デザイナーの活動は「製品の創造」から、「人と製品の関係の分析」、

さらには「人と人との関係の分析」へと進化をつ遂げてきた。

というこの文章に詰まっていると思う。

 

要するに、デザインという言葉の意味

目的を達成するための解決アプローチは

経営やビジネスモデルにも活かされなければいけないという事を

改めて今のビジネスでもじっくり考えカタチにしないといけないと

感じさせてくれる一冊になった。

 

ここからの3ヶ月でのデザイン思考と体験価値という科目の中で

さらに実践的に学びを獲得しながら、実務へと昇華させようと思う。

 

そして、今科目を経て感じることが2つ。

ひとつはデザイン的アプローチをもっと経営に取り入れるべきであるということ。

もうひとつはデザイン的アプローチを取り入れた経営を行うということ。

同じようなコトを言っているように見えるけど

前者は広義のデザイン経営を取り入れるという意味であり

後者はデザイン思考のアプローチを多様に取り入れるという意味。

そしてどちらにも重要なキーワードが人だというコト。

 

いずれにしても、デザインを学びビジネスの軸にしていることは間違いないし

目指すべき世界観の実現するうえで欠かせないキーワードだと思う。

今、TSTという科目でテクノロジーと経営戦略についても学び始めているけど

ここにも、きっと繋がる課題であり、重要な概念だと思って学んでる。

ここから、またコトスタイルもどんどん変化していければと思う。

軸になる部分は大切にしながら、時代と共に変化を楽しめれば最高だな。

がんばろ。^^

 

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論, 読書メモ   タグ:   この投稿のパーマリンク

コーゼーションとエフェクチュエーション

二種類の事業の進め方について

エフェクチュエーション-優れた起業家が実践する「5つの原則」-

なんてタイトル読まないわけにはいかないという内容だけど

実は、グロービス経営大学院のVTSという授業で学んだ復習に購入しました。

 

目的に対して最適な手段を追求するのがコーゼーション

顧客のニーズや競合の状況を分析して自社が何を行うべきか

成功確率を予測して最適な計画や戦略を実行するという感じ。

 

一方でエフェクチュエーションは存在しない市場や不確実性が高いビジネスで

成功を予測するのが困難な場合に成功者はどのように意思決定を行なってきたか

実際に成功者を研究しながら紐解いた思考プロセス。

 

コーゼーションは普段から学び実践しているけど

実は意外とこの思考プロセスも踏んでいるんじゃないかなと思ったので

どのようなステップで事業をしているのかは理解しておいた方が良いと思い

改めて復習の意味もこめて購入してみました。

 

エフェクチュエーションは5つの原則と本書のタイトルにもあるように

5つの考え方が連なって成果を生んでいるという内容なので

その考え毎に自社の現在までのプロセスを振り返ってみようと思います。

 

まず、「手中の鳥」といった手持ちの手段について

そもそも今のコトスタイルでやっているワンストップサービスについて

何もない段階で計画してきたわけではなく

漠然と独立したいという思いの中、店舗デザインの仕事に出会って

転職して不動産を学び、宅建士を取得し、一級建築士を取得したという経緯から

少しずつ自分のリソースが拡大していた。

 

そして、「許容可能な損失」についても結構甘い事業計画ではあったものの

身の回りの資金をなんとかかき集めながら、創業融資に挑戦していることからも

決して無謀すぎないなかでトライしてきたと言えそう。

 

ただし、融資に至るなかで、自分の資金不足があることから

その機会で創業セミナーという存在をしり、創業について学ぶ必要性を再認識し

その創業セミナーによって、事業計画作成という経験を経て

その後創業セミナーを自社で開催するという経緯は「レモネード」と言われる

予期せぬ事態を機会と捉えられてきたのではと思う。

 

そして、融資を実行してくれた金融機関や支援してもらった

行政や中小企業診断士の先生や税理士さんなどが「クレイジーキルト」となり

現在のビジネスにおいても切り離せないパートナーとなっていること

そして、このように少しずつ事業を拡大できているのも

「飛行機のパイロット」の原則の中でやれているという気もする。

 

グロービス経営大学院に入りたての頃に、出来ていないことばかり目につき

このままじゃ本当にまずいと思って学びを続けてくる中で

度々口にしていたのが、先にここに入学していたら多分起業していなかったという話。

実はコーゼーション的な発想では躊躇してしまうであろう起業プロセスだけど

エフェクチュエーション的に進めたことによって今があるという発見だった。

 

これについてはどちらが良いとか悪いとかではないけど

今もし足踏みしている人がいるなら二つの考え方について

改めて俯瞰して考えてみるのも良いのかもしれないですよ。

そして身の回りの手中の鳥から動いてみてもよいのかもしれない。

何かを成し得るには、ひとつではない、いろいろな方法があるということを

知っておくだけでも、少し前に進みやすくなるのかもしれない。

なんてことを最近感じていて

楽しみながらインプットとアウトプットをやっていこうと思ってます。

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論, 読書メモ   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

古典から学ぶということ

知ることは行うことの始まりであり行うことは知ることの完成

昨日は3年通った大学院の卒業式だったけど(5月頃にかいた記事です。)

どうしても次男のサッカーの大会を観に行きたくて悩み抜いて欠席。

大阪の南の方まで2日間行って来ましたが天気も良かったしゴールも見れたし。

グラウンドの横ではグルメフェスまでやっていて美味しいものも食べれたし

卒業式は残念だけど、どちらも今だけのことだからじっくり考え

自分の本当に大切にしたいことを改めて考えながら過ごした週末でした。

海鮮丼、まぐろがドーンっておいてありました。

解体ショーは見れなかったけど、捌きたての新鮮なやつでペロリ。

 

サンドイッチ。中身はミートにトリュフが入ってます。

 

ハンバーガー。ガッツリ和牛のバーガー。

全部仕事なんですけどね、(^_-)-☆

 

そんな大学院は卒業したけど学びは継続というか全く足りていないので

今は経営道場という本を読み仲間と感じ合うという学びを行なってます。

そんな課題図書だから出会えただろう本が「陽明学-生き方の極意-」

なかなか古典なんて手に取ることもないので良い機会になりました。

 

しかし、古典とはいえ、今でもつながる考え方が素晴らしい考え方で

今も昔も人間の本質的なところは変わらないのかなと感じました。

少し備忘録に深ぼって書いてみようと思います。

 

“人間は誰でも「良知」という立派な素質を天から授かっているのだそうです。

それに磨きをかけていれば、おのずから心の拠り所も得られて、

しっかりと自分を確立することができるはずです。”

 

まずは外に求めてはいけない、自分の中に全ての答えがあると考える。

これは人に対する関わりを持つ時にとても重要な考え方。

 

“苦労は、誰のためでもありません。自分のためなのです。

なるべくなら苦労に負けないで、

むしろ、苦労をバネにして自分を磨いていくことが望まれるのです。“

 

自分に答えがあると考えるならば自分に対して厳しくしなければいけない。

だから苦労をみずからの体験と考えて自ら果敢に取り組めるかが重要。

 

“良知というのは、実はこの世の中の生きとし生ける者すべてを

一体のものとみなす仁の心だというのです。

わかりやすく言いますと他人の苦しみを自分の苦しみとして

感じる心だと言ってよいかもしれません。“

 

自らに矢印を向けながら心で感じることができなければ

人のこころについて理解することは到底できない。

このあたりはこころについて深く考えたことを改めて思い出すけど

自分への意識や体験が浅いと人のことまでわからないというのはすごく理解できるし

本当に今後の自分への課題だと感じている。

 

“人は誰でも天から授かったすばらしい素質「良知」をもっている。

ただし、せっかくの良知でも、ほうっておくと欲望によって曇らされてしまう。

だから、社会有用の人間をめざすためには、

常に良知の発現をはかって修養につとめなければならない。“

 

そして苦労と共にこころを養うということによって

自らの懐を広げるということに努めないといけない。

 

“良知の発現においては、知ることと行うことは一体のものでなければならない。

また、自分を磨くうえでも、実践や仕事を通して磨くことが重視されなければならない。“

 

では、どのように自らと向き合い心を養うか。

それは何事においても実践の中でしか得ることはできない。

だから色々なことに取り組まなければいけない。

仕事以外にも人と関わりをもつあらゆることの中で自らに矢印を向け

様々な感情を理解し解釈し続けることで磨き続けなければいけない。

 

“良知はまた万物を一体のものとみなす仁の心であって、

それがあるかぎり他人の不幸を見過ごすことはできない。

だから良知の発現は、自分だけの修養にとどまらず、

ただちに社会問題の解決に奔走する激しい熱気のようなものを帯びることになる。“

 

そして自らの心の痛みと共に成長した暁には

人のこころの痛みがわかる人になっているだろうという考え。

そして、人のこころの痛みをほっとけないという気持ち。

この人間理解については本当に共感しかない。

 

“知ることは行うことの始めであり、行うことは知ることの完成である。

ほんとうに物事を会得したときには、

知ることのなかにすでに行うことが含まれているのであり、

行うことのなかにすでに知ることが含まれている。“

 

そして知行同一と言われる所以。

学ぶことにどのような意味があるか?

学ぶだけではなぜいけないのか?

ここに答えがあると思う。

 

“人生における最大の病気は、傲の一字、すなわち傲慢であることだ。

謙虚はあらゆる善の基であり、傲慢はもろもろの悪の始まりである。“

 

このように自らを常に厳しく捉えるように心持ちを保つことが

今人生の中で成長するために様々な経験を体験している意味だと

本当に日々の出来事を無駄にしないようにと思う考えでした。

この王陽明という壮絶な人生を成し遂げる上で築かれた考え方は

本当に今の現代でも通用する力強いものだと思います。

 

(ここからは5月に書いた文章を読み、今日書いています。)

MBAでは経営のこととしてマーケティングとか戦略を学ぶものだと思っていました

だけど、実はこうして、人について深く学ぶ機会もあるんです。

だから、経営がおもしろくなるし、学び続けるようになるんだと思います。

また別の古典にもトライしたいと思っています。日々勉強ですね。

 

しかし今期は結構激しい科目を3科目学ぶ予定なので、

3ヶ月は激動の学びに明け暮れさせてもらい、年明けくらいに少しじっくり

自分を見つめるような時間をとうかなと思います。

この陽明学、改めて良い機会に振り返ることができて良かったです。

学んだことを、すぐに行動に移す。

まずは、それをしっかりと継続するところ。

大切ですね。頑張りましょう。

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論, 食べるコト   タグ:   この投稿のパーマリンク

自分を知るということ

EQ こころの知能指数を読んで感じたコト

EQ こころの知能指数

 

経営道場の課題図書3冊目はEQ こころの知能指数でした。

DAY1ハイアウトアウトプットマネジメントでは

部下の成果が最大の成果であるということを学んだ上で

では、いかにして部下に成果を出すような行動がとれるようになるか?

そんな問いが生まれて終わった。

 

そしてDAY2人を動かすでは、人との接し方について

原理原則を改めて復習するだけではなく

方法論として行うのではなく、本当にこころから想い行動できるように

相手の事を知ることについて意欲的ならないといけないと学んだ。

 

そして今回のDAY3では感情について学んだ。

人には感じる知性と考える知性がある。

前者がEQで、後者がIQと言われるが、この違いを知る事が

まずはとても重要であると学んだ。

 

人は感情が先に反応してしまう生き物である。

過去にも感情が先に動き、後から大きな後悔をした事がたくさんある。

これも、人というメカニズムがそうさせているという事を知る事ができれば

少し感情がヒートアップしているときは時間を稼ぐなど

自分なりの解決策を体験から蓄積することができるようになる。

 

感情が表れてしまった状態で、知性をいたずらに使うと

思ってもいない結末になってしまうかもしれない

実際に、本書でも数々の失敗の実話が記載されていた。

 

だからこそ、こうして自ら感情が先に動くという事を理解すること

そして情動を抑えて、制御することによって

はじめて知性を上手に使えるということを知ることの大切さを学んだ。

 

また、この情動は自分だけではなく相手にもあること

このことも忘れてはいけない大切なポイントだった。

人は感情が先に動く。いくら知識をつけても感情が動いてしまえば

冷静な判断はできなくなってしまう。

 

ハイアウトプットマネジメントのような組織をつくる為に人と関わる。

成果を最大化させるために人を動かすで学んだような方法をこころから取り入れる。

ただ、感情という予期せぬものに囚われてしまわないよいうに

感情という事が先に発動するという事を知り、コントロールするという事を意識づける。

意識は無意識化されるまでトレーニングする。

そのようなループで、人間力を磨く事が

経営を行う上でも必要だと改めて感じる書籍になった。

 

しかし、このような難しい本を一人で理解するのは本当に大変で

今回経営道場という学びから読書会の重要性を改めて感じている。

そろそろ、二回目の読書会をやりたいと思うし。

社内だけではなく、社外の人とも本を通じた場づくりをしてみたいなと思ったり。

 

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論, 読書メモ   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

人と働くために知っておくべきこと

15年ぶりに人を動かすを読んで

経営道場という松下村塾的な学びのDAY2の課題図書

「人を動かす」15年くらい前に、まじで人生変えたくて読んだ本。

でも、ぶっちゃけ内容はあまり覚えていなかった。

 

そして、課題図書として読んでみたら

実際に取り入れている事が多くて驚いた

めっちゃ参考にしてたんだと。

 

ただ、読みながら感じたのはテクニック論になっていないか?ということ。

経営者として、現場責任者として、マネージャーとして

数々のリーダー的な仕事をさせてもらいながら

人に行動してもらう難しさに直面するたびに、この考えに立ち返れてたけど

それが表面的なものだったのではないかと思った。

 

本気で心から相手の気持ちや行動について考えられているか。

人の身になるとか、褒めるとか、命令をしないとか

逆に想ってもいないのに、動いてほしいと思ってうわべでいってるなら

相当ひどい人間だなって思う。

反省することも正直ある。

 

そして、本当に難しいことに直面したときにできていない事を思い出し

それが、うわべでやってきた自分の人間力なんだと思った。

 

本当に相手を理解するのって難しい。

でも、決してできないことではないと思う。

心から相手の事を理解するために、人のこころを学びつづけること。

今のタイミングであらためて気づかせてもらった。

 

大学院での学びを経て、この本で改めて会社で

読書会をやってみようと思う。

集まるかどうかはわからない。

でも、この本でみんなと話してみたいと改めて思った。

また、そのことについては後日書こうと思う。

 

そして後日談。

 

会社ではじめて読書会を開催してみた。

思っていた以上にたくさん参加してくれて

良い時間をすごすことができた。

 

それぞれ立場とか普段見ている景色とか異なるけど

だからこういう場所が大切なんだなって思った。

また違う本でやろうと思う。

写真は読書会の後に行った中華。

結局飲んでるっていう。笑

ほんとに、ええ子たちばかりで感謝。

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論, 読書メモ   タグ:   この投稿のパーマリンク

マネジメントとは

HIGH OUTPUT MANAGEMENT

3年前に学び始めたグロービス経営大学院の

最後の授業も終わり、一旦修了要件は全て獲得させていただきました。

ただ、正直なのところ、これで終われたとは思っていなくて

納得行くまでもう少し学び続けることにしました。

 

4回目の4月期は経営道場といって

松下村塾みたいな感じで本を読みながら自身と対話し、

さらに仲間と対話することで、自分を深めるという内容。

改めて、なぜ学んでいるのか、成すべきことは何かを探そうと

いつも通りのDAY1を過ごしてきました。

 

インテルの社長さんが書いた伝説の書籍で

内容は、まさに今学んでいる事が凝縮された感じ。

オペレーションや、人事、リーダーシップ

組織論などなど、、、普通に読み応えある。

さらに驚いたのは1984年にかかれていたという事。

何もない時に、このような体系立てた経営を

考えるだけでなくカタチにしていることが本当にすごいと思う。

 

当時ここまで丁寧に経営論について記載された書籍はなかったらしく

多くの経営者のバイブルになっていたという話を聞いて、ただただ、凄いなと。

 

何もないところから実践を積み重ね

今MBAで学んでいるようなものを作り込まれるという

実践力は半端じゃないと思うし、見習わなければいけない。

 

また、そんな偉大な人が経営論を探求した結果

究極は人であるということが書かれていることにも共感した。

 

一番の刺さったのはマネージャーの仕事が

部下の成果でしかないという言葉。

権限委譲によりいかに成果を出せるかということ。

 

僕自身も20代のころに部下の仕事をみるように言われたけど

なかなか仕事を任せることができなかった。

このことについても、おせっかいだと言い切っており

今だからわかる共感がものすごくあった。

 

むしろ権限委譲をしないという事が

どれだけ将来の成長に対して機会損失を生んでいるか。

もちろんマネージャーとしての責任だったり

やりたい仕事や手放したくない仕事というものへの理解もあるけど

マネージャーならば理解しなければいけない事だと読ませてもらった。

 

そして、今の組織でも。

そんな事に直面しながらも、ものすごく難しく感じている人が多くいる。

そんなリアルが僕たちにとっては大切な課題だと感じてる。

 

では、そんな課題をどのように解決していくか。

その解決策として重要なキーワードが人であり

人に対する人間力を磨かなければいけないという話につきる。

 

まずは僕からスタッフへ。

そしてスタッフからスタッフへと。

 

組織として権限を移譲することに前向きでいられるような

組織風土を作っていこうと思う。

 

人に任せるということによって、人が成長する機会を生み出す。

そして仕事を通じて、組織と仲間が成長できる場をつくる。

本当に仕事は奥深いくておもしろいと思う。

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論, 読書メモ   タグ:   この投稿のパーマリンク

他者と働く

当たり前だけど、当たり前にできていない大切な事。

相手のことをわかろうとする気持ちからはじめる。

これにつきるのかなと思った本だった。

仕事だけじゃなく、プライベートにおいてもそうだけど

人間って一人では絶対に完結しない。

だけど、一人の方が簡単に成せる事が多い。

だからつい一人で物事を成そうとしてしまう。

 

でも仕事なんかは社内だけじゃなく、お客様だったり

様々なステークホルダーとの関係性が成果に大きく影響する。

しかし双方に、それぞれのナラティブがあって

双方にこうしたいという強い想いがある。

これが対立してしまうと本当にしんどくなる。

 

では、どうすべきか。

 

相手とのまずは溝を知る。そして相手のストーリーについて考察する。

決して簡単なことではない。

そんな簡単ではないことを成すための

対話力を鍛えていくことが解決に繋がる。

 

自ら経営を行っていると、ついつい自分目線で完結しがちになる。

これはとても危険なことだと、とても注意しないと気づけない。

 

でも、それではだめで、やっぱりよりよい成果を目指すために

この本にかかれている対話から始める共存を

積極的に取り入れるということが、とても大切なんだと感じた。

 

それぞれ育ってきた環境も、経験や体験も違うから

価値観すら異なるのが当たり前の他者が

近いことは考えていたとしても、同じことまでを考えるには至らない。

 

だから、その人のことをもっともっと深く知るということ

この知るという相手からはじめようとする心構えが

この先も大切な他者との共存、そして他者と事を成すために

改めて大切なことであると感じる一冊だった。

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論, 読書メモ   タグ:   この投稿のパーマリンク

MOMENTS OF TRUTH -真実の瞬間-

ブランディングとは

2024年3月13日

カスタマージャーニーとブランディングという科目も

いよいよ終盤に入って、とにかくインタビューしまくってる日々。

MOT(関係が生まれたり壊れたりする特殊なタッチポイント)について

インタビューを重ねて理解したいと手に取った。

 

内容はだいぶ古いのか、お客さま視点にたった経営に変えたことで

再起する航空会社の話だったけど、いろんな学びが凝縮されていた。

 

“リーダーはすべての知識をもち、すべての経営判断をするために

選ばれるわけではない。活用できる知識を統合し、

優先事項を設定するために任命されているのだ。

リーダーは、日常業務の遂行責任を社員に委譲できる機構をつくりあげるのだ。”

 

まさに今自社でやりたいけど、なかなか進められていないことで

僕自身がいかに経営を行うにあたっての知識が浅いか

だからこそ、学び直さないといけないと感じている言葉だった。

 

“サービス企業において、技術も大切であるが、

もっと大切なのは、顧客に喜んでもらうことを重視する社風である。

従業員の個々の行動の基準を示すのがこの企業文化である。

これによって、サービスの質のコントロールが可能になる。”

 

そして、コトスタイルという社名にも込めた思い

ただお店をつくるだけじゃない。そのお店創りの体験価値をもっとあげたい。

そしてスタッフが増えていくなかでお客様はもちろん

一緒に働いてくれる仲間の仕事に対する体験価値もあげたいということに

アップデートされた志を改めて強く感じた。

 

“サービス業において、この顧客重視の企業文化を創り上げ、

サービスの質のコントロールを企業としてできる

マネジメント・システムをつくり上げることは大変難しいが

挑戦しなければならないと思う。”

 

確か一年ほど前に受講したサービスデザインという授業を思い出しながら

今までの学びが凝縮されているコトを確かめると共に

これから自社でやるべきことがかなり明確になっていることを感じてる。

 

ただ、今は本当に集大成の学びとしてカスタマージャーニーとブランディングを

本気で獲得したいと思ってる。

ブログをアップする頃には一旦修了しているMBAだけど

いったいどんな感じになってるか、今から本当に楽しみでしかない。

 

2024年7月8日

あれから4ヶ月が経って、CJBでの学びには圧倒されたけれど

おかげさまで、期初会議でブランド宣言まではやれた。

今からもう少し社員と心合わせに時間をかけようと思うけど

4ヶ月前には想像もしていなかったことなので自分でも驚く。

 

それから、MBAの方は卒業しても引き続き学びを続けている

3年では取得しきれなかった科目をしばらくやりたいと思う。

ここまで来たら知らないなんてのは置いていきたくない。

 

14回目の期初会議の経営方針もだいぶ形になってきた。

そしてやっぱり学びはじめてから、やるべきことが整理されて

経営課題を積み上げている感覚は仕事を楽しくさせてくれる。

 

あと、何よりも感覚的にやってきたことが

学びの中で整理されながら、割と的を得ていたことに気づいてる。

そこは大学院だけではない体験や学びの成果だと思う。

もちろん大学院ではできないことばかりで凹んでたけど

出来ていることはもっと追求して

出来ていないことはしっかり内省する。

結局、このサイクルをコツコツやるしかないって思う。

 

参考書籍:真実の瞬間

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論, 読書メモ   タグ:   この投稿のパーマリンク