大人になってからも成長できる

発達理論に基づいた人との関わりの中で成長できる理由

 

なぜ部下とうまくいかないのか

 

企業が大きくなっていくと、少なかった時には簡単だったことが

急に難しくなったりすることがある。

コトスタイルでも3人くらいの時から10人くらいになることで

いくつも想像していなかった難しさに直面することがしばしばある。

 

穴澤さんって人付き合いうまいねとか結構言ってもらえるんだけど

全然そんなことはないし、本当はものすごく苦手意識も強い。

MBAでもヒト系科目が一番難しいと感じていたし、

こう見えて、だいたい振り返ると人のことで悩んでいる。

まあ、経営は人につきるし、結局は人で悩むのも当然な気はするけど。

 

そういうわけでもっとスタッフのみんなとコミュニケーションをうまくとりたいと思って

なぜ部下とうまくいかないのかという書籍を読んでみたけど

発達理論に基づいて人が成長するフェーズについて小説風に書かれていて

すごくわかりやすかったし、理屈がわかると見方も変わることもあった。

うまくいかない原因がわかれば、アプローチを変えればよいという感じだろうか。

 

発達理論については、僕自身もまだまだ復習しないといけないと思うけど

このブログを読んでくださっている人にも是非知っておいてもらえると

何か良い影響があるかもしれないので、備忘録に記載しようと思う。

 

発達段階1 具体的思考段階

この段階は書籍では触れられなかったけど、成人期前のことであり

簡単に書くと具体的な物事しか思い浮かべて行動できない段階で

抽象的に考えることができないという子供の時期のことをさしていて

今思えば、何かを実現するためのアプローチとか今は考えられるような

先を読んで行動するということは確かにできていなかった気がする。

 

発達段階2 道具主義的段階(利己的段階)

極めて自己中心的で自分の欲求を満たしたいと思っている時期であり

他者の感情や思考を理解するのはおろか、他社を道具のようにみなしている段階。

おそらく独立したいとずっと思っていた30歳前くらいの頃の自分だと思う。

あの頃は本当に自分の事しか考えられていなかった気がする。

 

発達段階3 他者依存段階

組織や集団に従属し、他者に依存する形で意思決定する段階。

誰かが言ったことを鵜呑みにして物事を決定するという感じ。

そう思うと、ここは意外と早くに脱しているようにも感じる。

とにかく依存したくなかったし、何事も自分で決めたかったので

そう考えると、発達段階2が30歳ではなかったのかもしれない。

 

発達段階4 自己主導段階

自分なりの価値観や意思決定基準を設けることができる段階。

自ら行動基準を定めて主体的に行動する。

独立しようと行動に移しているということは、このフェーズに入っていると思う。

というより、独立できたから、このフェーズに入れたという言い方が正しいのかもしれない。

いずれにしても、自己主導段階を目指していたのは間違いない。

ただ、ここに利他的な精神があったかというと正直怪しい。

だけど、今は企業を経営する責任の範囲を広げてもらったことで

自分だけから、家族や仲間といった責任の範囲は広がっている。

 

発達段階5 自己変容・相互発達段階

自分の価値観や意見にとらわれることなく、

多様な価値観・意見などを汲みとりながら的確に意思決定できる段階。

的確にという言葉は怪しいけど、多様な価値観・意見を汲み取るという点は

正直3年間の大学院生活の中で養っていただいたように感じる。

一方で企業理念である人の成功を必死で応援する会社という考えとして

この段階の特徴である他者が成長することによって、自らも成長するという認識は

以前から全く持ち合わせていなかったわけではなく

その方法論に悩んでいたのかなと振り返って思う。

 

 

このように振り返ると発達段階5ですと自分で言ってるみたいで

なんか気持ち悪いけれど、仕事を通じて成長させてもらってきたんやなって思う。

まあまあきっつい仕事を成長のためやと請け負ってきたことや

資格取得や大学院に通うなど、貪欲に自己投資して学んできたことや。

無理してでも夢だった会社を作ったという人生の中で少しずつ成長してるんやと思う。

あと、そんな会社に多くのスタッフが入ってくれたことが今の自分を作ってくれたんだと

改めて思うし、本当に感謝の気持ちでいっぱいになる。

 

そして、今は関わってくれている特にスタッフのみんなにも

仕事を通じてこういった成長段階を駆け上がったほしいと切に願っている。

発達段階4とか5は目指してほしいなって。

そのためにあえて難しく接するときもあったりしたけど

確かに、一人ひとりの今の状態ということをしっかり見てあげるということも大事だった

一方的なレンズで強引に引き上げようとしても難しさがある。

一人ひとりの成長段階を丁寧に感じながら接することができるように

自分自身がもっと成長しないといけないなと思う。

ここんところは、しっかり内省をして、できるように変化していこう。

 

だけど実際に、これから仲間をどんどん増やしていこうと思っているから

厳しい言い方をすると、今の状態で満足していたら、結構やばいと思ってる。

めちゃくちゃ激しく変化する世の中だから、これは誰しも感じていないといけない

今やっている事は絶対にすべてじゃないし、出来ることだけをやる時代じゃない

人として成長し続けるということこそが能力化している気もする。

 

だからこそ、仕事というのは何かを成し遂げるだけじゃなく

成し遂げていく営みのなかで自らにも影響があるということを感じながら

自分と仕事と向き合って、自分なりに納得のいく道を選択してほしいと思う。

 

そんなことを書いていると

やっぱり、仕事を通じて人が成長する場所を創りたかった。

改めて、そうだったよなって思った一冊でした。

そこはぶれずにやっていこうと思います。

カテゴリー: ヒトリゴト, 仕事論, 読書メモ   タグ:   この投稿のパーマリンク

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