日本における社会構造の問題について
MBAでは授業以外にも読書会やろうよなんて感じでお誘いが来る。
そんなノリで今度読書会やるからどうって感じで紹介してもらった本。
その時は確か一年目で宿題にアップアップだったので
とにかく購入したはいいけど、本が溜まりまくって全然読めず
通称積読(ツンドク)と言われる状態になっていた本。
処方箋という言葉から、勝手に医療系の本かなと思っていたけど
色々読み終わったタイミングでふとこれが目についたので手に取ってみたら
山口周さんの本だったので興味が沸いて3日で読破。
読書会の時も馬力出しておけばよかったと後悔。
内容としては、今の日本社会に対する苦言であり
簡単に説明すると日本が良かった時代では
企業を作ったリーダーと言われる人たちが活躍する機会がたくさんあったけど
その次の世代は、そんなリーダーの元で学びの機会を得られたとはいえ
リーダー達を超えるような経験をする機会を得る事はできなかった。
そして今、さらにその次の世代の人たちはそんなオッサンたちの元で
まさかリーダーのような経験の機会に巡り合う事はできず
当然のように、今の日本社会が衰退しているというロジック。
だから今の日本はあかんねん!という事が前半に書かれていて
では、この先そんなオッサン達はどうするべきかという事が後半に書かれている。
具体的には人生100年時代と言われているからこそ
学び続ける事が、いかに重要かという事だったので
まあ、これからも挑戦を繰り返し、学び、成長し続けるスタンスは変わらず行こうと思った。
これがオッサンに対して、めちゃくちゃはしょって説明した内容。
ただ、それよりも、読みながら感じたのは今のオッサンよりも
これからオッサンとなる世代について考えたりしていた。
学びという概念について量よりも質を高めなければいけない。
学びには教養と経験に大きくわけられる事ができるけれど
とくにこの経験からの学びの影響は大きい。
例えられていたのは、20年同じ仕事をやっているとしたならば
最初の1年は学びだけど、残り19年は学んだことを継続しているに過ぎない
といったまあまあ厳しい論考。
でも、より具体的な事例として山中教授がIPS細胞について
はじめから研究をはじめたわけではなく別の研究を行うなかで
ひとつの専門的な研究を続けるべきかについて相談し
そうではなく、他にも多くの研究をするべきと助言された例が印象的だった。
僕自身も店舗デザイン設計施工という業務を学び独立を考えたけど
親父の反対もあって、それなら他の事も学ぼうと不動産を学んだ経験があるし
昔のような一社に勤めるリスクについては
今の人達も、独立するかしないかではなく、自らのキャリアを真剣に考えた上で
今どのような学びが必要かということを考え続ける事が重要だと思った。
また新しいことに挑戦するということについても書かれていた
新しいことに挑戦したいという人はたくさんいるけど
新しいことをするために、今のことを辞める方が難しい。
僕の場合は、なぜかタイミングとか、環境がうまいこといって
新しいことに挑戦しやすかったのかもしれないけど
この点も人生において日々考え続けるべき問いなんだと思う。
まあ、オッサンが若い人に向けて発信してもあまり響かないと思うので
あまりこの点を言及するのはこれくらいにしようと思う。
そしてオッサン、いや自分に向けて結局いくつになっても
良い学びをし続ける環境を作り学びつづける姿勢が大切だと感じている。
“最もシンプルかつ重要な処方箋は、私たちの一人ひとりが、
謙虚な気持ちで新しいモノゴトを積極的に学び続けるということになると思います。”
この最後の一言が本当に大切なんだと思う。
成り行きで得た立場にあぐらをかくんじゃなくて
いつまでも、心は若々しく、学びに貪欲で、知識も豊富となり
人生を楽しめるような生き方をしたいと思う。
そして、自社でも学びの機会を作ろうということで
今月読書会を開催することにしました。
さて、何人のスタッフが集まってくれるだろうか。
オッサンの挑戦は続く。