外食を救うのは誰か

僕たちは外食産業についてもっと学ばなければいけない

オミセツクルカンパニーとして

コトスタイルを経営していますが、お客様の半数以上は飲食店です。

その他にも、小売、美容室、オフィス、クリニック、サロン等

多様な個店に対して、テナント仲介からデザイン、施工、アフターにとどまらず

出店相談やセミナー、ロゴ、ウェブ制作と一貫してお店作りに携わっています。

その経緯については、「コトスタイルって」を読んでいただければと思いますが

今日は、そんな外食について強烈なタイトル過ぎて手にとった

「外食を救うのは誰か」といった本について書きます。

 

実際コトスタイルとして、お店のデザインだけにとどまらず

お客様が出店される本質を問い続けサービスを拡大してくる中で

自分たちで外食を営むことが一番中身を知る事ができると考え

株式会社グッドランプを起ち上げ枯らし熟成焼肉つついを経営しています。

もちろん枯らし熟成焼肉つついは、別法人として別の理念の基に

外食の追求、人が関わるサービスの追求を目指していますが

厳しいコスト構造の上に、物価高をはじめ外部環境の影響も受けやすく

本当に厳しい業界であることを改めて知るきっかけになりました。

 

お客様がおられないときは寒い冬でも暖房を消し、少しでも節約する等

ちょっとした積み重ねが日次、月次、そして年間の決算に影響します。

実は、なぜこんなにも厳しい業界であるのかという事については知らず

本書を読みながら、外食産業の歴史と共に課題感を学びました。

 

まだまだ、表面的な部分だけしか理解できていないかもしれませんが、

規模化を目指して低価格戦略を打ち出した外食の歴史や

他国に比べて圧倒的に多い飲食店の数がさらに価格競争を起こしていることや

そして、そんな低価格が、お客様に対して当然となってしまい

実際に、経営を行うオーナーの皆さんは、お客様の笑顔のために

精一杯の努力を惜しまず日々努めておられることを知りました。

 

現在通っている、大学院でも、来日された外国人が驚かれることのひとつに

日本についた瞬間、飲食店がこんなにも多いという事に驚かれると聞き

僕は、そんな事も知らずに、このような仕事をさせてもらっていたのかと反省しました。

しかし、こんな厳しい業界でも、知恵を振り絞って経営されている方も多くおられます。

そして、外食は料理を食べるだけの場所ではない、特別な場所だということも

本書によって再認識する事ができました。

 

“外食は空腹を満たすという目的から、自分の価値観に合った店で

生活の満足度を高めるという目的にシフトしていく。

その中で来店客の価値観を理解し、適したサービスを提供することで

人を幸せにするのが外食産業である”

 

本書にはこのような言葉がかかれており

本当にそうだと思うし、僕たちはそんな大切な場を作らせてもらっている

改めて本当に多くの人、それはオーナーだけではなく、その先のお客様等

無限に広がる大切な人の人生に仕事に関っているんだと気づかせてもらいました。

そして、僕たちも本書のタイトルのように

外食を救える企業にならなければいけないと強く感じたのは言うまでもありません。

 

現在、日本ではサービス業が大半を占めますが

サービスに対する価値が圧倒的に低いという問題を抱えています。

他国に比べて、サービスへの報酬があまりにも低いという問題や

素晴らしい仕事なのに、厳しい営業の中無理が生じていることなど

お店づくりに関わる中で、このようなお店のサービスにも

微力ではあるものの、関わる意識をしっかり持ってお店づくりを行える

そんな企業にならなければいけないと感じた一冊です。

 

外食のない世界なんて考えられない、だけどそんな外食という業界は凄く厳しい。

コトスタイル株式会社というオミセツクルカンパニーが

常に向き合うべき社会的課題について、まだまだ見えていない事は多いと思います。

だからこそ、僕たちが成すべきことを、僕自身が示せるように

深く深く、今の仕事について考える機会にしたいと思います。

 

 

カテゴリー: オミセのコト, ヒトリゴト, 仕事論, 読書メモ   タグ:   この投稿のパーマリンク

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