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日日是甘日様①

阪急西院駅から徒歩4分ほどのところにオープンした「日日是甘日」。

店主の小西拓さんは、名だたるホテルのパティシエや製菓の卸業務に従事したのち、ご自身のお店をオープンしました。

お店にご来店されるお客様には小さなお子さんもおられるほど、お子さんから大人まで多くの人の日常に寄り添うお菓子を届けています。スタイリッシュな外観や木の温もりを感じられる店内、お店作りへの想いなど、前編・後編の2回に分けてお届けします。



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無機質な外観

一歩足を踏み入れると温かさに包まれる洋菓子店




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一見、洋菓子店とは思えないスタイリッシュな店構えが素敵です。

この物件にはどのようにたどり着いたのでしょうか?

小西さん:
京都でお店をしたいと思ってはいたのですが、特に場所を決めずお店を探していました。コロナ渦の2021年ごろから物件探しや開業の準備をはじめて、2023年の4月に物件が決まったんです。祖父の地元である西院でいい物件に出会うことができました。


インターネットでいろいろと物件を探しながら内覧をしていたんです。他にも候補の物件があったのですが、条件的にかなわずで。そんな中、今の物件を見つけました。駅から徒歩で来ることができる立地かつお店の外観がかっこよくて惹かれました。以前もここはお菓子屋さんだったのですが、スケルトンになって募集がかかっていたので即応募したんです。




——コトスタイルのことはどのように知ったのでしょうか?

小西さん:
物件を探すと同時に不動産会社を探していくなかでコトスタイルさんを知りました。知っている洋菓子店のリノベーションをコトスタイルさんが手がけていることがわかったんです。そのお店が素敵だったのでお願いしたいと思い、今に至ります。





——コトスタイルに決めた理由は何でしたか?

小西さん:
コトスタイルさんに話を聞きに行ったときに、担当してくださった村上さんにお願いしたいと思ったからです。本当に親身になってお話を聞いてくださるその優しさと安心感、丁寧なお仕事ぶりに信頼を寄せました。


奥様:
基本的には相見積もりを取ると思うのですが、相見積もりを取ることなく、主人が村上さんでいこう!と即決で。
でも念のため知り合いの大工さんには、コトスタイルさんが出してくださった見積もりを見てもらったんです。() そうしたらとても良心的なところだよ、と背中を押してもらって。お願いして本当によかったです!



——村上さんをとても信頼している気持ちが伝わってきます!

開業されたきっかけは何だったのでしょうか?

小西さん:
いつか自分のお店を持ちたいと以前から思っていました。ホテルのパティシエとして製菓を担当して7年、その後引き抜きで7年間神戸にてホテルや結婚式場に製菓を卸す仕事をしていました。その後もう一度ホテルに7年務め、レストランデザートや製パンにも携わりました。そこで発注される側、する側の両者の立場を理解しながら、製菓づくりのノウハウをしっかりと吸収していきました。その経験が今に活きています。




——リノベーションにおけるコンセプトはありましたか?

小西さん:
小さなお子さんが1人で買いに来られるアットホームなお店にしたいと思っていました。僕が小さなお子さんが好きで、ありがたいことにお子さんも僕のところに寄ってきてくれて、すぐ打ち解けちゃうんですよ。だからこそお子さんの視点に立ったお店づくりをしたいと思いました。


実際に小さなお子さんが1人ではじめてのお買い物に来てくれたんです!よくご来店くださる近所のお客様のお子さんだったのですが、事前にはじめてのお買い物に、お店を使用させてください、と言われて!本当に感動的な瞬間で、その場に立ち会えたこと、当店を選んでいただけたことが、本当にうれしかったです。




——とてもすてきなお話ですね!

お子さんの視点に立ったお店づくりをされたとのことですが、どのような工夫がされているのでしょうか?

小西さん:
エントランスの扉はもともと、内開きの扉だったのですが、ベビーカーで来店されるお客様にとって負担がないようスライド式にしました。お店のショーケースの高さは、120cmのお子さんを想定して見やすい位置に設置し、イートインのテーブルの高さも、座りやすくしました。


また僕自身もお酒アレルギーなこともあって、お子さんが安心して食べられるよう素材にこだわり、アルコール不使用、甘さ控えめのシンプルなお菓子づくりをしています。





——お子さんへの想いが伝わってきます。

エントランスがとても目を引きますが、こだわった点を教えてください。

小西さん:
エスプレッソコーヒー屋さんみたいな無機質でスタイリッシュな外観を活かしながら、真鍮のロゴプレートや、丸みのある電球、扉のサッシにはナチュラルな木を使用し、温かい雰囲気を感じてもらえるようにしました。


扉のサッシは、以前はアルミだったのですが、その上からヒノキのベニヤ板を張ってもらいました。木の素地を活かしたクリア塗装をしてくださって、太陽に当たることで木が深みのある色味に変化していくんです。いい感じに馴染んで味が出てきました。温かい雰囲気を大切にしたいという要望を、細かいところにも反映してくれて驚きました。




——ロゴプレートや2つの電球、むき出しの配線、とても味があって素敵です。

小西さん:
日々の暮らしの中にお菓子が寄り添えたらいいなという想いがあるのですが、僕が好きな言葉である日日是好日にも通じていて。その言葉をアレンジして店名にしました。ロゴプレートは妻の友人が作ってくれたんですが、お菓子のころんとした丸いフォルムをうまく表現してくれて感激しました。


この物件は、洋菓子店の前がホテルだったようで、頭上のライトはそのまま残し、ロゴプレートの上にもお菓子の丸みをイメージした電球をつけました。配線もこの外観の雰囲気にあわせた鉄管の配線を提案してもらいました。夜の雰囲気はまた昼間と違ってムードがあってかっこいいんですよ。それに周りに灯りがないのでとても目立ちます。



——エントランスのこだわりが伝わってきます。

後編ではお店の顔である木の温かみを感じる特注のショーケースや店内について、詳しくお伺いします!