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6,資金調達って大変なの?お店のためのお金の話。

 

前回は・・・

「お店開業のための最強ツール、“事業計画書”

京都市で事業計画書作成のサポートをしてくれる組織のご紹介」

 

簡潔にまとめるとそんなお話でした。

さて今回はいよいよ、開業ための資金調達、お金の話です。

 

01

 

事業計画をいろいろな人に見てもらったり、意見をもらったり「ブラッシュアップ」をして

事業計画が形になれば、開業に必要なモノが見えてきますよね。

 

・厨房機器や美容機器等の「設備品」

・仕入れなければならない食材や美容商材の「消耗品」

・販売やプロモーションに必要な「広告・P R」

 

そんなリストアップができたら、必要な資金も見えてきますよね。

 

夢いっぱいで書き始めた事業計画書も、ここまで進むと

改めて“資金”というリアルな現実を感じるようになるかもしれません。

 

さて、この資金についてどのように準備をするのか、

これはお店を出すために1番重要なことかもしれません。

 

当たり前のコトのようですが・・・

資金調達で1番おすすめなのは「自己資金の充実」です。

 

02

 

“夢に向かってコツコツと貯めたお金”

苦労して貯めただけに、実績として自信にもつながってきますが、やはり開店にはたくさんのお金が必要。

 

自己資金だけでなんとかなるケースはなかなかないのが現実です。

 

じゃあ、どうすればいいのか?

通常であれば、家族等による借り入れが思い浮かぶと思います。

 

両親やパートナー等、あなたをよく知る方からの支援、

今までの付き合いの中で信用がないと難しいかもしれませんが、自分以外の人の中で1番考えやすく頼りになる方法です。

 

その他にも、

ベンチャーキャピタル、エンジェルと言われる出資者等、第3者からの支援の方法もあります。ただし今回は趣旨と異なるので深くは記載しません。(興味のある方はご自身で調べてみてくださいね)

 

ここでは、準備した自己資金でも必要資金が足りない場合に、金融機関に対し、

“事業融資”をお願いする方法。

家族や身内以外の第3者から借り入れるケースとしては、金利面、信用度から考えても

1番現実的な方法をお伝えしていきます。

 

事業融資には大きく2つの選択肢があります。

 

1)株式会社日本政策金融公庫

通称「こっきん」さんにお願いする方法です。

100%国の出資、政府系機関であり、社会背景からも創業や開業に理解がとても深いです。

 

2 ) 民間の金融機関

銀行、信用金庫、信用組合などなど。

一般的に創業・開業に理解が薄いとも言われていましたが、少し変化が起きており、近頃は協調融資と呼ばれる日本政策金融公庫と連携をしたサービスを行ったりもしています。

詳しくはこちらかチェックしてみてください

https://www.jfc.go.jp/n/collabo/about/index.html

 

そこで、上記2つ以外の選択肢

 

3 )京都府・京都市からの制度融資

金融機関の貸出に保証をつける制度を採用した融資があります。

金融機関は保証協会によって融資額を保証してもらえるため、貸出リスクが減少され、創業者にも融資しやすくなる、そんな商品です。

 

ただこの3つ、いずれにしても「創業・開業の準備のための融資」として事業実績がないので、借入までのハードルが高い・・・

ハイ、と言って借りられるものではないんですよね。

そこで必要になるのが「事業計画書」になってきます。

 

事業の妥当性や可能性、資金計画についてどのように考えているのか、

返済に無理がない計画になっているのか、

 

そんなコトがすべて、融資担当者から綿密にチェックされます。

そして、その審査をクリアした方のみ融資が実行されるのです。

 

開業したいというすべての人に融資が実行されるわけではなく、

希望額に届かずに減額された内容で融資が行われるケースもしばしばあります。

 

“自己資金”“家族や身内からの借入金”“ベンチャーキャピタルやエンジェル”

“日本政策金融公庫や民間金融機関からの融資”

 

これらの選択肢の中から、開業にかかる必要額を調達しなければいけません。

 

もちろん借りたものは返さなければいけません。

だから何度も繰り返しになりますが、自己資金の範囲内でやるというのが1番おすすめです。

 

しかし、事業内容によっては、借入という選択肢もぜひ検討してみてください。

 

「予算を抑えること」だけに力を注いでしまったら・・・

お客様に伝えたかったことが伝わらない、お客様にとって魅力のないお店になってしまうことは十分考えられます。

特に昨今、映えという言葉があるようにお店や料理にも映えが求められる時代です。内装や全体の雰囲気やブランディングは非常に重要な要素を占めています。

 

なので弊社としては借金がコワイというアナタには、「借入の中で事業を行うのも立派な経営に方法」だとお伝えしています。

 

しっかりとした返済計画の中で行うことができれば、自己資金の中で無理に経営を行うことに比べると、「借入の中で余裕をもった経営をする」ことの方がお客様にとってより良い質やサービスを提供できるかもしれません。

 

アナタの「やりたいコト」が、アナタのお店でしっかりと無理なく提供できるように、

事業計画・資金調達・計画、この中で考えるようにしてみてくださいね。