コトスタイルで、店舗設計/施工を
依頼なさったお客様にお話しを伺いました
お話しを伺ったのは
korut jewellery works
(コロット・ジュエリーワークス)
代表の岩佐慎太郎さんと
奥様の久美子さんです
寺町二条、
一(ひと)すじ上(あが)る、東入(ひがしい)る
ココは、オシャレなカフェや
シックな骨董屋さんが立ち並び
近年、京都観光のメインスポットとなっている
寺町の二条あたりです
一保堂、柳桜園と、京茶の老舗どころから
漂う、芳しい煎り茶の香りをたどったその先にある
フルオーダー&オリジナル&リフォームジュエリー
(コロット ジュエリーワークス)
古い京町屋と、モダンなコンクリート打ち放しの住宅とが、
街並に自然にとけ込む寺町の近辺で
真っ先に目に飛び込んできたのは、
エントランスからよく見える、ステンドグラスです
その先に、korutの工房がありました
フルオーダーのジュエリーショップ時代の
同僚だったという、久美子さんと、慎太郎さんが
念願のお店を構えられて1ヶ月あまりですね
慎太郎さん:
はい、自分たちがイメージしていた以上の
お店が出来上がったと思っています
お二人の、飾らない自然なご様子と、友人の家に
招かれたような温かなショップの雰囲気が印象的です
久美子さん:
寺町近辺の「古さとモダンさ」を意識したというか…
突飛なモノにはしたくない、というキモチがありました
街の風景にしっくり溶け込むようにしたかったんです
前の職場での同僚でいらした時から、
いまのようなお仕事スタイルをお考えでしたか?
久美子さん:
夫婦で、自然に役割分担が出来上がっていますね
共に、デザイナーでも、職人でもありますが…
私のほうは、おもに、イヤリングやネックレスなど、
ジュエリーパーツを組んだり、デザイン画をを担当
主人は金属の加工や溶接、ブライダルのリングなど、
フルオーダーメイドの製作部門を手がけています
それにしても…ほんとうに素敵なお店ですね
こんな風に…との構想をずっと温めておられましたか?
慎太郎さん:
2013年2月に、京都商工会主催の、起業セミナーに参加しました
その時のスピーカーが、穴澤さん(コトスタイル代表取締役)で
穴澤さんのご経験に裏打ちされた、創業に至る体験談を
聞いているうちに…
「やはり自分たちの店を」という気持ちが固まりました
施工で最も気を配られたのはどの辺りでしょう?
慎太郎さん:
店舗デザインで気を遣ったのは、
テーブルとショウケースのある
「接客部分と工房との配分」ですね。
工房に置く予定だった、器具や什器など、全てが
事前にわかっていたわけではないので
しっかり仕事をするために
「このくらいのスペースは必要かな」と
逆算しながら寸法取りしていただきました
結果、手の届く範囲内に
主要な器具や工具が収まって、
とても使い勝手のよい工房スペースになりましたよ
korutさんの工房専用として、
様々な加工も依頼されたそうですね
久美子さん:
内装以外でも、かなり相談させてもらいました
例えば…この工房の作業台も、東大阪の
器具メーカー本社まで行って調達しました
慎太郎さん:
台そのものが、ジュエリー専用のモノではないので
コトスタイルさんに、お願いして加工してもらったんです
工場用の、頑丈でしっかりしたつくりの作業台なのですが
そこへ、穴開けをしてもらい、吸引用のホースを接続しました
この工房と、接客スペースが見渡せる
ステンドグラスも素敵でしょう
コトスタイルさんの最初の提案に入っていたのですが
ほんとうに気に入っています
久美子さん:
フルオーダーのお客様であれば、
店内で過ごされる時間は三時間近くになることもあります
くつろいでいただきながら、お話しを伺いたいので
疲れない、リラックスできる空間にもこだわりました
内装で、一番悩んだ所はどこですか?
久美子さん:
床です。床は、お店の中で壁に次いで
占める面積も大きいし、印象を左右するでしょう
最初は、もう少し濃い茶色を考えていたのですが
結局これ(落ち着いた自然な色)になりました
ナチュラルすぎず、かといってカントリーにも傾かない
そんな言葉で表現しにくい、微妙なさじ加減も
コトスタイルさんが、上手く汲みとって下さって
当初思っていたのと、違う
スタイルに変更なさったそうですね
慎太郎さん:
はい、最初はもっと「ラフな雰囲気」
にしようと思っていたんです
スケルトンの状態で、店舗を見たときの
コンクリートの打ち放しの壁を生かし
天井も、囲ってしまわずそのまま見せたら、どうかなって
通常のジュエリーショップってどこか
かしこまったところがあるから
ラフでフレンドリーな感じに仕上げれば
お客様にくつろいでいただけるのでは、と思ったんです
久美子さん:
でも、コトスタイルさんのアドバイスで
天井と壁を白に仕上げてもらって良かったです
ほんとうに…エントランスの温かな雰囲気と相まって
友達の家に招かれたような、親密さのある店内です
久美子さん:
ショウケースのアンティークな感じと、
打ち合わせテーブルと椅子のモダンな質感も
とってもいい組み合わせでしょう?
打ち合わせしながら、徐々に
イメージが固まっていきました
慎太郎さん:
開業を決意した当初、店舗のデザイン・施工を
どこに依頼するか、まだ決めかねていたとき
複数の会社さんに、相見積もりをとったんです
他のデザイン会社も確かに良かったんです、でも…
「はい、デザイン画が出来ました
はい、平面図も出来あがりです」
クオリティは高いかもしれないけれど
トントン拍子に、進み過ぎたくなかったというか
もっと、自分たちのお店を作り上げる
【過程、途中】も大事にしたかったんですよ
そういう意味で言うと、コトスタイルさんは
私たちを「急かしすぎない」というか、待って下さるというか
自分たちのお店なんだ
手をかけながら愛おしむように作っていこうって
「一緒になって、自分たちの
店づくりについて、悩んでくれる」
そんな、寄り添うような温かさを感じました
久美子さん:
予算的に言えば、早く作ってしまった方が、
費用も圧縮できて、良かったのかもしれません
でも、コトスタイルさんと同じく、ウチも
「モノ作りをお客様に提供する立場」ですから
提供側ではなく、施工を発注する立場として
「お客様の気持ち」を経験できてよかったです
床材、壁紙、小さな部材ひとつだって
決定していかなければ、
お店はできあがりませんよね
わからない、決められない、迷う、という
お客様側の気持ちを体験できたのは
ほんとうに良い体験になりました!
【インタビューを終えて】
ジュエリーづくりに携わる
慎太郎さん、久美子さんご夫婦は
コトスタイルの「モノ作りへの姿勢」に
非常に共感されたとのこと。
「社長の穴澤さん、staffの池田さん、柴田さんと
皆さん、フラットに、自由に動いておられて
店舗作りをココロから楽しんでいるご様子!
施工に携わっておられた職人さん達も
伸び伸び仕事されてたし」
(慎太郎さん・談)
そんな「モノ作りの意志」が伝わるような仕事を
していきたい、とにこやかに話されるお二人は…
korutのあたたかなインテリアの店内と相まって
優しいろうそくの光のように、輝き続けるのでしょうね!
慎太郎さん、久美子さん
どうもありがとうございました