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the kind様②

2023年8月11日にオープンした「the kind」。

前回は、お店をはじめたきっかけや大切にしている想いについてお話を伺いました。つづいては、人が入りやすい工夫を凝らし、つながりの和が広がる店内について、引き続きお話を伺います!

 

 

コトスタイルとチーム一丸となって作りあげた

人が集いたくなる店内




——シェアキッチンのスペースが広々としているように感じます。キッチンを作っていく中で意識したことはありますか?

冨浪さん:
キッチンをオープンキッチンにして、開放的な空間にしたいと思っていました。他のシェアキッチンでは、キッチンが奥まっていて、店主さんとお客さんが話しづらそうだなと感じていて。カウンターにすることで調理している様子も見ることができて、店主さんとお客さんの会話がはずむような場所になればいいなと思っていました。




——とても使いやすそうなキッチンですね。どんなお店が入るかわからない状態で機材などの準備をするのは難しくなかったですか?

冨浪さん:
とても難しかったです。飲食店経験もないため、何から手をつけていいかわからなかったので、ほとんど担当者さんにお任せしました。どんなお店が出店しても大丈夫なように、コンベクションオーブン、3口業務用コンロ、食洗器、冷蔵・冷凍庫、製氷機などの設備を整えてくれて、機材一式の手配などすべてしてくださりとても助かりました。もう少し冷蔵庫が大きくてもよかったかなと思うぐらいで、出店者さんも使いやすいと言ってくださっています。



——お店を外から見た時に、窓が大きくて扉がたくさんあるのが印象的です。

冨浪さん:
お店が通りから駐車場を挟んでいるところにあり奥まっているので、どんなお店かわかりづらいと思い、視認性を高めることを意識しました。2m40cmの高さの窓で、それが外壁の大半を占めているので、店内の様子がわかりやすいと思います。


またガラス扉も、入口にまず1つ、量り売りのスペースとシェアキッチンの入り口に1つずつあります。それぞれに扉を作ったのは、どちらかだけが営業していることもあるので、わかりづらくならないように、両方に扉をつけました。


シェアキッチンの扉の横にも窓をつけてもらったんです。一番手前の入り口から入ろうとするときに、そこが壁だと奥のシェアキッチンの様子がまったく見えなかったので、それを改善するために窓をつけて見通しをよくしてもらいました。おかげで、営業していなくても入ってこられるほど、お客さんが入りやすいお店になっているみたいです。(笑)




——たしかに外からもお店の様子がしっかりと見えますね。シェアキッチンと量り売りのスペースを仕切る壁のところにも、扉と窓がついていますね。

冨浪さん:
間仕切りの壁に5、6枚の扉をつけて全部開閉できるようにする案もあったのですが、もう少ししっかりと区切りを持たせたかったので、2枚扉にし、その扉の上部の高さに合わせて窓を横に3つ付けました。シェアキッチンに来てくださっているお客さんが量り売りの雰囲気を見ることができて、行き来しやすいようにしたいと思いました。実際にシェアキッチンに食事に来てくださった方が、帰りに量り売りの商品を買ってくださるなど、期待していた効果を感じています。




——量り売りの商品が入った瓶を陳列している棚が、とてもすてきです。

冨浪さん:
コトスタイルさんにお願いして特注で作ってもらいました。3パターンぐらい案を見せてくださって、その中で一番シンプルなのに惹かれました。量り売りの場合、お客さんご自身で購入したい商品の瓶をあけて取りだしてもらうので、その作業がしやすいスペースを確保したかったんです。作業台の奥行きを45cmにし、瓶を並べる棚の奥行きは20cmにするなど、担当者さんと一緒に試行錯誤しました。


またどんな大きさの瓶を置くのかが決まっていなかったので、今後のことも考えて棚の高さは自分で調整できる仕様にしてもらいました。またストックBOXは、乾物を保管するので、乾燥を防いでくれる茶箱を活用しています。茶箱2個が什器内におさまるように全体のサイズ感も調整してくださいました。そのおかげで無駄のないすっきりとした棚什器になりました。




——その他の什器や備品などはどのように手配されましたか?

冨浪さん:
アンティークショップのカウンターや、アップサイクルの電球、知り合いからもらった太くて重い木の板、誰かがいらないから使わない?と言って置いていったミシン台など、さまざまです。


あの時にもらったあれが使えるかも、とひらめいて、自分で組み立てたスチールラックの上に重たい木の板を持ってきてみると、本当にいい感じにぴったりで!重さのさのあるピーナツバターの絞り機を置くのにちょうど良かったです。


照明器具を取り付けてもらったのですが、ダクトレールにしてもらったので、自分のお気に入りの電球を好きに吊るすことができて気に入っています。




——オープンしてからのお客様の反応はいかがですか?

冨浪さん:
お客さんの中で2〜3割ぐらいが外国人観光客の方なのですが、海外の方の反応がよくて、お店をいいね!と言ってくれます。量り売りのメインのお客さんは、もちろん外国人の方もいますが、近隣の年配の方が多いですね。


去年の11月から月の半分ぐらいの期間、シェアキッチンで母と一緒にヴィーガンの朝ごはんの提供をはじめたのですが、好調でした。特に外国人の方に喜んでいただけたんです。朝ごはんはこれからさらに力を入れていきたいと思っています。


2階にあるレンタルスペースでは、全面鏡張りのシンプルなスペースですが、ヨガや体のケアのレクチャーなどに使用してもらっていて。当店に来てもらうことで、いろんな方とつながることができる場になっている気がします。




——コトスタイルにお願いしてよかったと思う点は何でしょうか?

冨浪さん:
決めないといけないことが多くて、めちゃくちゃ悩んだのですが、親身になってとことん一緒に考えてくださったので、すべて満足いく仕上がりになりました。


何もないうえ広いスペースを1からすべてリノベーションしたので、いかようにもできるところが楽しくもある反面、とても難しかったです。今ここに壁はないのにあると仮定して想像しながら決めていかないといけないので、それが本当に大変でした。ですが図面と現場での説明を納得いくまで何度もしてくださったおかげで、少しずつイメージが膨らんできました。


私はそこまでこだわりが強い方ではなかったので、母や姉からも意見をもらったり、担当者さんにも委ねながら、何がベストか相談しながらできたのが、とても心強かったです。


これから開業したいと思っているけれど、どうしていいかわからなくて不安に思っている方は、ぜひコトスタイルさんに相談してみてほしいです。きっと理想の形が見えてくると思います。




——お話を聞く中でもお2人のチームワークの良さを感じます!お店のこれからについてもお伺いしたいです。

冨浪さん:
気軽に立ち寄ってもらえて、ちょっと話に来たいなと思ってもらえるような、地域の方々にとってほっとする存在でありたいと思います。


駐車場のスペースにプールを出して水遊びやかき氷を食べて楽しんでもらおうと、子ども向けのイベントもしているので、老若男女問わずいろんな方が集う場所になればいいなと思います。





——冨浪さんの地域の人が気軽に立ち寄ってもらえるような居心地のいい場所にしたいという思いが、とてもすてきで印象的でした。いろんな方が入りやすいようにと工夫を凝らした店内は、これからもさまざまな人がつながり集う場所になっていくのだと感じました。貴重なお話をありがとうございました!