京都の小さなベンチャー企業が8期を迎えて

やると決めた3つのコト

もう8期か、、、というのが本音。

創業してからあっという間に時間が経った。

毎日を必死にやっているつもりだけど

思っているやりたい事はまだまだできていない。

 

でも、小さな失敗、大きな失敗を繰り返して

コトスタイルが向かって行く方向性がはっきりと見えました。

そして、それを実現できると思える仲間とも出会えた。

そして、実現する為のやるべき事も見えた。

 

後は仲間に想いを伝えて行動するのみという状況で

711日全社員が集まって8期経営会議を開催。

7期を振り返りつつ8期の目標を共有するコトができました。

そんな、決意表明の意味を込めたブログです。

 

(写真は会議を終えて食事会)

 

ひとつめは、店舗業界への現状に対する社会への提言。

創業当時から想ってはいた事ですが、今のカタチ(お店づくり)が

これからお店を出店したいという人達にとって

本当にベストなのかという疑問を社会にもっと伝えて行きたいというコト。

 

実際にお金をかけているのに失敗している人がたくさんいる

以前から創業支援を行なっておられる京都商工会議所の方々からも

深刻な現状をたくさんたくさん伺っていましたが

最近では街づくりに関わる京都市の職員さんや

他にも行政さんなどからも、同じような相談を受けます。

 

僕達が今ベストなお店作りを提供できているとは思いません。

それは、まだまだ改善できるコトが山ほどあると思っているから。

でもこうして少しずつでも、社会的な問題としての重要性が

行政の方を通じて広まっている状況を目の当たりにすると

益々、僕達のやっている仕事内容が社会的に重要であると感じるわけです。

だからこそ、改めてもう一歩踏み込んでやらないといけないと思ったわけです。

 

ふたつめは、働きがいのある企業をつくるです。

働き方改革なんて言葉を世間でもよく耳にしますが、まさにそれ。笑

別に愚痴を言うわけじゃないですが、僕のサラリーマン時代には

この仕事は本当にブラックで、いつも深夜に帰宅が当たり前。

自分が学びたいという気持ちだけで働いていました。笑

 

ある程度の立場になればデザインや営業を任せてくださり。

それはもう忙しいけど、やりがいもあるし楽しくてたまらなかったです。

同世代の人が社長のカフェダイニングを手がけた時とか最高だった。

日々、手書きのパースでデザイン画を何百枚と書いた想い出も今では財産です。

でも、本当にそれで良いのかと考えると、今は違う気がする。

 

デザイナーは、これが当たり前という固定概念でやってきましたが

いつまでもデザイナーの世界は丁稚奉公、気合いで頑張れという時代じゃない

今は大手企業も人材に困っているくらい人は働きやすい時代だから

これから益々重要になるはずのデザインの仕事なのに、やりたい人が減ってしまう。

はじめは修行の身だから安い月給で辛い職場でデザインの仕事をするくらいなら

才能があっても、給料も良くて定時で帰れる別の仕事を目指す人は必ず増える。

 

そうならないためにも、若く才能のある子達こそが

デザインを楽しんで仕事に専念できる企業をつくらないといけない。

厳しい生活の中で良いデザインやアイデアが生まれるという神話じゃなくて。笑

人生、そして仕事を本当に楽しむことで良いデザインが生まれる場づくり。

素敵な飲食店を作っている人が楽しんだ体験をしていないとデザインなんてできないでしょ。

だからこそそんな、仕事も生活も楽しめる職場づくりをやりたいとおもいます。

 

うちは、僕が主役の会社じゃなくてスタッフが主役の会社だと思ってます。

だって、お客様とお店づくりをするのはスタッフのみんなだから。

その為に、ぼくは裏方として経営の仕事も頑張りながら、現場のフォローをする。

その上で、みんなの感性を高める為の企画を考えたり

遅くまで残らないといけない状況にしないように全体を把握しようと思います。

 

そして、本当に仕事も生活も楽しめる企業文化を創る事ができれば

次は、それを次の若い子たちにつないで行く事を考えて行こうと思います。

大手企業にはない、小さなベンチャーに働きたいと思ってもらえるような企業風土。

その為に大手さんとは、また違ったカタチの新卒採用を行いたいと考えています。

 

実は、今までも新卒が2名もいます。そして、実は1名来春入社が決まってます。

昨年卒業した森も新卒採用できてくれました。

こんな、新卒採用が難しい時代に新卒で働きたいと行ってくれるのも嬉しいコト。

聞けば、いろいろな企業を探した上でやりがいを求めて入社してくれたと言います。

だからこそ、やる気もあるし、本当に仕事をすぐに覚えてくれる。

 

こうして若い人が成長できる職場をつくり、また若い人が若い人を育てる。

そうしてコトスタイルの文化を繋ぐことで今の想いがもっともっと強くなる。

ひとつめのやりたい事とリンクしますが、本当のお店づくりの実現に向けた

プロセスやストーリーをつないで行くためのプロジェクトです。

そのカタチを今期はしっかり今の仲間と作って行こうと思います。

 

さいごのやると決めたコト。それはリノベーション事業です。

オミセツクルカンパニーじゃないの?って言われるかもしれませんが

実は、お店のような家づくりをしたいとずっと考えていました。

家をリフォームする時代から、リノベーションする時代に変わった。

 

住宅って規格の製品を使う事が多いのですが

リノベーションともなるとそうはいきませんし

自由な設計が求められると思いますが、

それって、もともと僕たち店舗デザイナーがずっとやってきた事で

僕たちがやるべきコトなのかと思ったからです。

 

それと、リノベーションをすることで住む人が変わる予感があります。

京都には面白い店があって、面白い住宅がある。

古い寺社仏閣があって超メジャーな観光都市だけど

それと合わせてそういう側面があるともっと面白い街になるなって

 

コトスタイルを通じて店づくりを通じて街を賑やかにさせたい

お店を賑やかにするためににはお店だけじゃなくて

そこに来る人々にも関わっていかないと成立しないというわけです。

7年間突っ走ってきて、いろいろ考えてやろうと決めた3つのコト。

忙しくなるに決まってるし、そろそろ良い年齢にもなってきて

身体気をつけやーとか言われますが、、、まだまだ挑戦します。

だって、京都の小さなベンチャー企業を作らせてもらったんだから。

 

(写真は食事を終えて飲み上がり)

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