表面には出ていない本当の問題を知るコトが大切。
先日法律事務所さんのオフィス改装の相談へ伺いました。
そこで、入口のサッシを取りたいというご要望を頂きました。
普通ならサッシを撤去して廻りを修繕するという事で問題ありません。
普通なら見積もりを出して工事にかかると思います。
でも、そこで何故サッシを取りたいのかを聞いて欲しいのです。
何故、そのような要求をするのか。
お客さんを疑っているようなセリフですが、そうではなく
サッシを取りたい本当の理由が知りたいのです。
理由は、当初から付いていたもののため改装後の
扉の開き方では非常に使いにくいという事でした。
要はサッシがいらないのではなく、使い勝手が悪い。
そこを改善したいという事がわかりました。
そうすると、例えば扉の開く方向を変えるとか
廊下側のレイアウトを変えるという選択肢が生まれます。
より聞くコトで、解決できる方法がふえるというわけです。
お客さんは設計のプロではないのです。
だけど、どうしても問題を伝えようとはせずに
自分なりの答えから話してしまう人が多いのです。
今回でいえばサッシを取りたいが答えでした。
今までも、このようなケースは本当に多くありました。
何故取りたいのか、何故作りたいのか、
お客様の本当に解決したいところを聞き出した上で
仕事を進めないと本当の解決には至りません。
中には、思っていたと違ったという
せっかくお金をかけてまで行った事が
無駄になってしまう事もあります。
だから、良い意味で疑った仕事をしてほしいのです。
今、与えられている仕事は何のためにやっているのか。
どのような事がきっかけで、この仕事によって解決できるのか
それが気付けるか、気づけないかで、仕事の質が変わります。
そしてお客さんの満足度も上司や協力会社の評価も変わります。
仕事は与えられたコトを行うだけでは駄目です。
与えられたコトを、しっかりと紐解いて
本当の問題、課題を見つけて解決するように
進めなければいけません。
聞く力をしっかりとつける。
お客様が気になっているすべてのコトをクリアする。
そんな仕事を絶対にしようと思わないと
なかなか出来ることではありませんが
そこまで考える人が大きな成長を得ることができると思います。
法律事務所さんの提案も
ちょっと面白い提案ができそうな予感です。