僕達のメイン業務はお店を作る仕事なんですが
非常に関係性が高く、不動産取引について知っているだけでも
いろいろなメリットが出る為、仲介業も行っております。
そんな事業を始めてから約1年半くらいになりますが
テナント仲介という仕事についていろいろ気づきがありました。
そんな気づきとは、まずは1つめですが、
空きテナントや貸店舗の仲介業務は非常に手間な仕事だという点です。
事業用のテナントの場合、成約した際に仲介手数料が賃料の１ヶ月分発生します。
10万であれば10万、15万であれば15万です。
普通の居住用の場合は半月分と決められているため
比べると、取り分はいいじゃないかって思われるかもしれませんが
実は、それ以上の労力や時間が必要な業務なんです。
マンションや貸家であれば、出来た状態を見るため
条件と内容があえば、よしここに決めようといった具合に
契約を行う為の決め手が見えやすい商品になりますが
テナントの場合は、出来上がった状態というものはありませんので
そのあたりが居住用に比べると難しくなってきます。
さらに、内装費用を確認する等、調査が必要になる為
工務店さんに何回も見てもらう必要も発生します。
もちろんその都度鍵を開けるのは不動産屋さんの仕事ですから
居住用に比べると手間がかかるというのもおわかりになられると思います。
いろいろ聞いていると、不動産屋さんの中には
出来上がっておらず、設備や内装状態も複雑である為
あまりテナント仲介はやりたくないって方もおられました。
しかし、僕達の場合はその物件が、もしその方に向いてなかったとしても
また次、お店を出したいという方にご紹介してあげればよいですし
実際にいろいろな空きテナントを見るだけでも楽しい仕事ですから
こういった違いがあるという事は大きな気づきでした。
そして、もう1つは、取引に対しての責任感が薄いという点です。
不動産屋さんは、物件が制約すれば基本的には仕事が終わります。
という事は、その後の工事であったり、開業後の営業に関しては
あまり、直接的に係わってくる事が少ないようです。
ですので、設備状況がしっかりと整っているかですとか
外装や看板など躯体に係わる工事に関しては、聞いた事しか
こたえてくれないんです。
逆に僕達は、家主さんが、どこまで考えておられるかという事を
知っていないと、工事に関してもトラブルになりますから、不動産取引の時点で
しっかりと確認しておく責任があります。
そして、実はこれに関しては工事だけではないんです。
退去時の現状回復という問題であったり、退去予告といって
撤退は何ヶ月前に知らせるかといった内容にも
あまり、深く関与されないようです。
僕達からしたら、気になってしょうがない事も
以外と不動産屋さんって重要ではないという感じをうけています。
これも、少し驚くべき気づきです。
もちろん、今のお話はすべての不動産屋さんがそうである
という事ではありません。しかし、一部の不動産屋さんがそうであるという事も
事実ですから、万が一そんな不動産屋さんに出会ってしまった時でも
しっかりと、意見を言える準備をしておく事が大切ではないかと思います。
テナント仲介という仕事をやってきて、今では物件のご紹介だけ
というお客様もたくさんおられます。
しかし、施工を行うお客様と同じように、気になる事は気になりますし
せっかく関わらせて頂けるのであれば、しっかりと応援もしたいと思ってます。
不動産という職業が昔から、ちょっとそんな風に見られ勝ちな
業種なのかもしれませんが、捉え方によっては、本当に素晴らしい仕事です。
そういう意味では、こういった施工や設計を行う視点で
物件を探し、紹介するという事業モデルはきっと今後も成長できると感じていますし、
テナント仲介という業務自体も変わって行く必要もあるのではないだろうか
なんて、考えてみた今日この頃です。。。
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