前回はお店を開業するために
・相手に自分の想いを正確に、明確に伝えることの大切さ
・想いを伝える最強ツールが事業計画書ですよ、というところまでお話ししました。
さて今回は、その開業のための最強ツール「事業計画書ってそもそもなに?」というお話しです。
あなたはこれまでに、事業計画書を見たことがありますか?
起業を思い立ったはいいが、事業計画書を見たことがない、という人も多いと思います。
「事業計画書の書き方」という類の本はたくさんあり、本の中身はどれも、
・経営理念や強み
・市場のニーズ、市場の規模
・商品内容、商品の特徴
・業務フロー、販売計画
・そして収支計画
等々…
「なるほど!」と思うことがたくさん書いてあります。
しかし実際は、どれも雛形として使うにはちょっと足りなかったり、
少しずれているようにも感じて、
なかなか、これいいな!と思うものに出会えなかったりします。
事業計画書ってなんとなく、「フォーマットみたいなもの」があって、
そこに必要なことを当てはめていけば出来上がるんじゃないか…
そんなイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それが実際は、用意されたストーリーに言葉や数字を置き換える、
それだけでは納得できるものはできません。
事業計画書のためのセミナーなども開催されていますが、
セミナーの内容自体は、先ほどの「事業計画書の書き方」という類の本と、
なんら大差はないかもしれません。
しかし、そういうセミナーに参加することで、同じ開業を考えている仲間であったり、
中小企業の診断士さんであったり、いろいろな出会いがあります。
やはり関連本の読書ではできなかった「実際に教えられること」を体験することによって、
セミナーに参加するのとしないのとでは、事業計画書の成長具合がまるで違います。
成長しどんどん分厚くなる事業計画書を、いろいろな人に見てもらう機会が増えれば、
新たな視点でのヒントであったり、思いがけないアドバイスをもらえる可能性も広がります。
本には決して書いていない、オリジナリティ溢れる、
世界にたった1つのものだと自信を持って言える
そんな事業計画書ができるのではないでしょうか。
最初は「こんなことがやりたい」と漠然と考えていたものが、
事業計画書を書くことによってどんどん磨かれ、ビジョンやミッションが明確になるはずです。
そして、これが事業計画書なんだ!と改めて感じることができます。
だけど、そうはいっても中々書き始めるのが難しいのが事業計画書です。
人生を賭けた大切な事業計画書だけに失敗は許されないというプレッシャーが
ペンを止めてしまうかもしれません。
はじめから完成されたものを作ろうとしてはいけません。
【事業計画書に定まったフォーマットなんてない!まずは思い切って最初の1行を書いてみよう!】
お店を開業したいというあなたに自信を持ってこういうことができます。
今、事業計画書を書けずに止まっていると知れば、
まずは思い切って、最初の1行を書いてみることをおすすめします。
・お店を開きたい!
・私のお店はこんなお店!
・こんなお客様に来てほしい!
夢みたいなことでも、突拍子もなく感じられることでもなんでもいいんです。
まずは思い切って書いてみること、それがまず第1歩です。
間違っていても大丈夫です。人に話すことでどんどん改良されていくはずです。
そうすることで、あなたの事業計画書が、これからお店を作っていくとっても大切で
なくてはならないもの、「お店開業のための最強の味方」になるはずです!
さあ、事業計画書ができたら、次は必要なものを揃えていきましょう。
必要なもの…それはあなたの事業計画書にきっとしっかり“記載”されているはずです。